ベトナムとインドとの信頼・連携を強化

(VOVWORLD) - 4月19日、インドのオーム・ビルラ下院議長はブオン・ディン・フエベトナム国会議長の招きに応じて、ベトナム公式訪問を開始しました。この訪問は両国間の包括的戦略的パートナーシップの深化に貢献すると評されています。
ベトナムとインドとの信頼・連携を強化 - ảnh 1フエ国会議長とオーム・ビルラ下院議長(中央)=quochoi.vn

この訪問は両国が外交関係樹立50周年を記念する背景の中で行われ、新型コロナウイルス感染症の流行にもかかわらず、2016年9月に樹立された両国間の包括的戦略的パートナーシップが絶えず発展していることを示す証と見られています。

ベトナム・インドの共通の価値観

両国の外交関係が樹立されてから約50年間、ベトナム・インド間の友好連携はあらゆる分野で強化され、両国国民に利益をもたらしています。両国はかつての民族独立のための闘争事業や、今日の建設・防衛・開発事業で相互に支援するとともに、国際社会での協力・協調・相互支持を強化しています。

多くの困難と試練に直面している現在も、両国は友好関係の醸成に尽力しています。ベトナム・インド友好協会のグエン・マイン・フン会長は次のように語りました。

(テープ)

「社会経済開発に関する政策と方向性の類似点は両国が協力関係を拡大させるための前提となっています。これまで、両国は多くの協力プログラムを効果的に展開してきましたが、これらは両国間の包括的戦略的パートナーシップを深化させるための土台となっています」

2020年末に行われたオンライン会談で、両国の首相は「平和・繁栄・国民のための共通ビジョン」を発表しましたが、これは今後の両国関係の開発路線を定めるものとみられています。実際、この数年間、両国関係は政治や、経済、国防・安全保障などあらゆる分野で実質的に発展しています。

新たなチャンスと目標

「平和・繁栄・国民のための共通ビジョン」には、新たなパートナーシップの構築や、パンデミックを乗り越えるための信頼されるサプライチェーンづくり、両国間の年平均貿易額を150億ドルにするための努力などが重要な目標として盛り込まれています。また、両国の企業は協力関係を築くために取り組んでいます。その中で、情報通信や、再生エネルギー、インベンション、イノベーションでの連携は優先課題と見なされています。インドのプラナイ・ベルマベトナム大使は次のような見方を示しています。

(テープ)

「『ルックイースト』政策は近隣地域とのインタラクションを強化するためのものです。その政策において、ベトナムは重要な役割を果たしています。というのは、ベトナムは政治や、経済、安全保障など多分野で、インドの重要な相手国だからです。両国は共通の価値観と国益に従って、地域の平和・安定・繁栄に貢献していくでしょう」      

両国関係が良好に発展している背景の中で行われているインド下院議長のベトナム訪問は両国関係に新たな節目を記すとともに、政治的信頼の向上や、協力拡大などにも寄与すると期待されています。

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