ベトナムとインドとの関係

(VOVWORLD) -既にお伝えしましたように、24日、ベトナムのグエン・スアン・フック首相が、ASEANとインドの対話関係樹立25周年を記念するサミット、及びインドの共和国記念日69周年イベントに出席するため、インド訪問を行っています。
 ベトナムとインドとの関係  - ảnh 1         フック首相

フック首相による今回のインド訪問は両国が外交関係樹立45周年を記念したばかりの時期に行われており、ベトナム・インド全面的な戦略的パートナーシップの深化、ASEANとインドとの協力関係の強化に寄与すると同時に、インドの「アクト・イースト政策」を具体化させてゆくと期待されています。

2017年、ベトナムとインドは、外交関係樹立45周年、及び戦略的パートナーシップ10周年記念を行いました。また、インドのナレンドラ・モディ首相が2016年9月にベトナム公式訪問を行って以来、2017年は、両国が全面的な戦略的パートナーシップを展開する最初の年となっています。その次に、今回のフック首相によるインド訪問は両国間の全面的な戦略的パートナシップを実質的に発展させることが狙いです。

確実な土台から緊密なパートナーへ移行した越・印関係

ベトナムとインドとの伝統的関係は2000年に及ぶ長い歴史があります。その関係は、貿易取引や文化と哲学思想の交流から発しています。後に、両国の友好関係は、ホーチミン主席とジャワハルラール・ネルー首相によって基盤が築かれ、現在までに連続的に発展され、戦略的パートナーシップから全面的な戦略的パートナーシップへと格上げされています。2016年1月に行われた第12回ベトナム共産党大会で提出された外交路線は、ベトナムとパートナーとの関係を広範でかつ実質的に発展させるという内容を盛り込んでいます。この方針は、インドの「アクト・イースト政策」に合致しており、全面的な戦略的パートナーシップは両国関係の新たな原動力と新たな関係の枠組みを作り出しています。

商工会議所のドアン・ズイ・クオン副会頭は次のように語っています。

(テープ)

「ベトナムは、インドの『ルック・イースト政策(東方政策)』の中で重要な貿易相手国として見なされています。現在、インドはベトナムの重要な貿易相手10カ国の一つとなっています。ASEANとインドが自由貿易協定を締結して以来、ベトナムとインドとの貿易の伸び率は急増してきました。」

両国間の国防・安全保障関係も引き続き良好に発展しています。その他、金融や石油ガス、科学技術などの分野でも、協力関係が様々な進展を遂げています。教育、文化、スポーツ分野での協力は配慮、推進されています。そして、草の根交流は日々緊密になっています。

ベトナム・インド友好協会のチュオン・ミン・トアン会長は次のように強調しています。

(テープ)

「草の根外交の分野では、双方は、8回にわたって交流会を行いました。それらの交流活動を通して、両国間の友好関係や相互理解が日増しに高まるようになっています。」

両国の指導者は、それぞれの国の繁栄の為に協力し、地域と世界の平和と発展に寄与してゆくという共通目標を設定しています。

ASEAN・インド関係におけるベトナムの積極的な役割

インドがASEAN加盟10カ国の指導者をインドの共和国記念69周年記念イベントに招聘したのはインド共和国記念の中でかつてのない出来事となっています。これは、インドの外交政策の中でASEANの重要な地位と重要な役割を示しています。さらに、インドとの関係における統一・団結したASEANの姿に対するインドの希望を表しています。ベトナムは、常にインドの「アクト・イースト政策」を高く評価しており、アセアン・インド関係を結び付ける架け橋としての役割を果たしており、双方のパートナーシップの推進に尽力しています。

こうした背景の中で、フック首相によるインド訪問は両国の全面的な戦略的パートナーシップを深化させるだけではなく、ASEAN・インド関係の強化に寄与することでしょう。

ご感想

他の情報