ベトナムとミャンマーの関係

ベトナムとミャンマーの関係 - ảnh 1
トゥラシュエマン下院議長

ベトナムのグェン・シン・フン国会議長の招きに応じて、ミャンマーのトゥラシュエマン下院議長が5日からベトナム公式訪問を開始しました。今回のミャンマー下院議長のベトナム訪問は国会を始め、両国間の関係の強化に有利な条件を作り出すものとされています。

ベトナムとミャンマーは1975年5月、外交関係を樹立しました。それ以来、両国は多面的伝統的友好協力関係の強化、発展に大きく努力してきました。近年、両国の指導者は頻繁に相互訪問を行っています。2010年、グェン・タン・ズン首相のミャンマー訪問を皮切りに、2012年、ミャンマーのテインセイン大統領と連邦議会のキンマウンミン議長がベトナムを訪問しました。そして、2013年、ベトナムのグェン・シン・フン国会議長がミャンマーを訪問しています。また、両国の外務省は毎年、年次政治協議を行っています。

ミャンマー下院が20年後に選出されたことやミャンマー政府が対外政策に多くの

改革を行っていることはベトナムとミャンマーとの関係強化に有利な条件を作り出

しています。

2013年に行われたミャンマー訪問の際、グェン・シン・フン国会議長は当時のミャンマー連邦議会のキンマウンミン議長と両国間の初めての協力合意書に調印し、両国国会間の協力に重要な法的基礎を作り出しました。これにより、双方は立法活動や国会活動に関する監視経験の交換、両国政府が締結した合意書の監視の強化で一致しました。また、ベトナム・ミャンマー友好議員グループとミャンマー・ベトナム友好議員グループが結成されました。

経済面に関して、ベトナムとミャンマーとの関係がまだ発展していないことは事実です。これにより、両国の指導者は2015年に両国間の取引総額を10億ドルに、そして、2020年に、25億ドルに増やすという目標を掲げています。これまでに、両国は農林水産物、交通運輸、エネルギーなどの分野における協力強化措置を実施してきました。ベトナム外務省のファム・クアン・ビン( Pham Quang Vinh) 次官は次のように語りました。

(テープ)

「これまでに、ベトナムとミャンマーは経済、政治、外交、国防、安全保障などの分野における協力枠組みを作りました。現在、両国はその協力の強化に全力を尽くしています」

アセアン東南アジア諸国連合の加盟国であるベトナムとミャンマーはアセアンの枠内だけでなく、メコン川流域開発計画、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム協力体制などの場で密接に協力しています。今年、ミャンマーはアセアン議長国を務めていますので、ベトナムはミャンマーと協力して、アセアンの発展に取り組んでいます。ベトナムのファム・ビン・ミン( Pham Binh Minh) 副首相兼外相は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムはミャンマーがアセアンの議長国としての役割を立派に果たすため積極的に支持、支援しています。具体的には、ベトナムはアセアン地域内の団結強化とアセアンの中心的な役割の向上、および、2015年に、アセアン共同体が構築されるように全力を尽くします。」

一方、ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海問題に関して、ミャンマーは1982年の国連海洋法を始め、国際法を通じて、この海域のすべての紛争を平和的に解決するというアセアンの立場を終始一貫して支持してきました。ミャンマーのトゥラシュエマン下院議長による今回のベトナム訪問により、今後も、両国の国会間の関係がさらに発展することでしょう。

 

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