(VOVWORLD) -グエン・スアン・フック首相の招きに応え、31日、モザンビークのカルロス・アゴスティーニョ・ド・ロザーリオ首相がベトナム公式訪問を開始しました。
この訪問はベトナム・モザンビーク友好関係、また、貿易、投資を中心に、各分野での協力を強化することが狙いです。
アフリカ東南に位置するモザンビークは1975年6月25日に、完全独立を果たした際、ベトナムと外交関係を樹立しました。両国はかつての民族解放闘争で互いに支持しましたが、現在の建設発展事業で常に支援し合っています。
アフリカにおけるベトナムの重要なパートナー
モザンビークはアフリカにおけるベトナムの重要なパートナーであり、党、国家、国民交流のいずれでも関係を結んでいます。ベトナム共産党とモザンビーク解放戦線は科学研究や幹部育成で協力し、幹部の育成、管理などに関する経験を交換しています。
他方、これまで、ベトナムとモザンビークの投資、貿易協力は活発に行なわれています。2006年、ベトナムとモザンビークの商取引額は1380万ドルでしたが、2010年には3倍増となる4530万ドルとなり、2016年は1億ドルを超えました。モザンビークはベトナムが投資を行なっている72の国と地域の中で第11位に立っています。
ベトテル社の技術者、モザンビークの同僚と相談 |
現在、ベトナム軍隊通信グループベトテル社とハノイ貿易公社ハプロはモザンビークに対する投資プロジェクトを営んでいます。ベトテル社の移動体通信ネットワークは両国の効果的な経済協力プロジェクトと評され、モザンビークの通信革命と経済社会発展に貢献してきました。
発展の潜在力は大きい
モザンビークの経済改革は両国に農業、水産物、資源・鉱産物、建設、エネルギー、公共インフラ整備分野での協力チャンスをもたらしています。その中で、農業での協力は重要視されています。2008年、両国は農業に関する政府級協力協定を締結しました。これに基づき、ベトナム農業農村開発省はモザンビークに2013年から2017年期の食用作物の開発研究プロジェクトの実施を支援してきました。3年間にわたり、実施された結果、農業の機械化や食用作物の研究・開発能力の向上、10種類の稲の新品種の開発が図られました。
モザンビークは広い土地に恵まれ、ココナッツ、綿、大豆、砂糖黍など工業用作物の栽培に適切だとしています。これらの作物へのベトナムの需要が高いです。一方、ベトナムは稲、トウモロコシ、サツマイモの様々な品種を開発し、モザンビークに提供することができます。両国は農業、水産物の発展に関し、複数の協力プロジェクトを実施しており、医療、教育分野での協力や学生の交換が行なわれています。
ただし、経済貿易協力は良好な政治関係に見合っておらず、両国国民の願望に応えていません。今後、双方は通信、医療、教育、鉱産物開発で協力を強化すると同時にベトナム企業に対し、モザンビークの農業への投資に条件を作り出す方針です。また、双方の協力に法的基礎を整えるため、ベトナムとモザンビークは投資保護奨励協定、貿易、農業、教育、医療協力協定、外交・公用旅券所持者へのビザ免除協定を調印しました。
モザンビークのロサーリオ首相による今回のベトナム訪問は両国の友好と貿易投資協力関係の発展に拍車をかけると期待されています。