(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、19日、ラオスのブンニャン・ボラチット人民革命党書記長兼国家主席は21日までの日程でベトナム公式訪問を開始しました。ブンニャン氏がラオスの人民革命党書記長兼国家主席としてベトナムを訪問するのは今回が2回目です。
この訪問は、ベトナムとの特別な友好と全面的協力関係の強化を重視するというラオスの一貫した政策を再確認し、ベトナム・ラオス友好年2017を総括するためのものとされています。
ハノイで会ったチョン書記長とブンニャン書記長(写真:VNA)
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隣国同士であるベトナムとラオスの関係は長い歴史を持っています。中でも、両国が国交樹立55周年と友好協力協定締結40周年を記念する2017年は特別な意義があります。
ベトナム・ラオス友好年の成功
これまで達成されてきた両国の協力関係の成果は多大で全面的なものといえます。両国関係は両国国民の貴重な財産であり、それぞれの国の発展事業の成功に貢献するものでもあります。こうした中、両国関係の維持の重要性を強調するために、両国は、2017年をベトナム・ラオス友好年として選びました。
従って、年初から、両国で、数百件の記念活動が成功裏に行われ、両民族の関係強化に寄与しています。これを通じて、ベトナム・ラオスの兄弟関係の維持・発展に関する国民の認識は一段と向上しています。ベトナム・ラオス友好協会のタ・ミン・チャウ副会長は次のように語りました。
(テープ)
「国家レベルでは、両国で大規模な記念集会が開催されました。また、両国の各団体も様々な活動を行いました。地方レベルでも多様な活動が開かれました。これらを通じて、双方は協力の成果を点検し、今後の方向を定めています。」
ベトナム・ラオス友好年の開始式に出席した両国の首相
(写真:VNA)
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永遠に存続する友好関係
半世紀の歳月がたち、国際情勢が複雑に推移してるにもかかわらず、両国の党と国民は肩を並べ、困難を分かち合い、それぞれの国の建設防衛事業で協力しています。ASEAN加盟国同士であるベトナムとラオスはASEAN内の団結や、ASEAN共同体構築にも積極的に貢献してきました。そして、友好年の開催は、それらの貢献を振り返るチャンスでもあります。これに関し、ベトナムのグエン・フ・チョン党書記長は次のように語りました。
(テープ)
「国際情勢が複雑に推移している中で、両国は多くのチャンスに恵まれている一方、多くの試練に直面しています。模範となった両国関係から引き出されてきた教訓や、両国の友好協力条約に盛り込まれている思想と内容は昔ままの価値を保ち、両国関係の指針となっています。ベトナムの諺にあるように、困難な状況においてもベトナム・ラオス関係を自分の目と考えて保護していかなければなりません。これにより、両国関係は山と河のように永遠に存続していくでしょう。」
こうした中、今回のブンニャン・ボラチット人民革命党書記長兼国家主席のベトナム訪問は、両国関係の重要な節目となり、双方が相手国の建設防衛事業と刷新事業への相互支援、特別な兄弟関係の重視という終始一貫した政策を再確認するチャンスともなるでしょう。