ベトナムとロシアとの関係

(VOVWORLD) -プーチン大統領による国賓としてのベトナム訪問は、重要な意義を持っており、全ての分野における両国間の包括的な戦略的パートナーシップを深化させるとともに、新たな状況における二国関係を格上げすることが狙いです。
ベトナムとロシアとの関係 - ảnh 1プーチン大統領(AFP/TTXVN撮影)

ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長の招きに応え、19日、ロシアのプーチン大統領は、国賓としてベトナムを訪問します。この訪問は、ベトナム・ロシア友好関係条約締結30周年に合わせて行われ、二国間の相互尊重というメッセージを伝えるものです。

プーチン大統領による国賓としてもベトナム訪問は、重要な意義を持っており、全ての分野における両国間の包括的な戦略的パートナーシップを深化させるとともに、新たな状況における二国関係を格上げすることが狙いです。

緊密な友好関係は強固な基盤

1950年1月30日に外交関係を樹立してから、ベトナムとかつてのソ連、今日のロシアとの関係は、年月が経つにつれて、常に、維持されており、全ての分野において広範に発展しつつあります。政治体制が変化したにもかかわらず、両国は互いにそれぞれの国を重要で上位の相手国、友人同士として見なしています。

ベトナムとロシアとの関係 - ảnh 2コイ大使(TTXVN撮影)

在ロシアベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使は次のように語っています。

(テープ)

「両国が外交関係を樹立してからの75年間、とりわけプーチン氏が権力を握ってからの25年間にわたり、ベトナムとロシアとの関係は大きく変化し、強く発展してきました。しかし、両国民の真の友好関係は依然として維持されており、緊密になっています。プーチン大統領はベトナムを愛する人であり、ベトナムに思いやりを持っています」

ベトナムとロシアとの関係に新たな法的枠組みを作り出すため、1994年に、両国は、友好関係の基本的な原則に関する条約を締結しました。その中で、両国間の友好関係は、国際法に則って、相互に独立、主権、領土保全、内政不干渉を尊重すること、平等と互恵という原則に従って樹立されたと確認しています。この条約は、両国関係を徐々に戦略的なパートナシップから包括的な戦略的パートナーシップへと格上するための重要な節目となっています。

ベトナム・ロシア友好協会のグエン・ダン・ファット理事長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「2001年、プーチン大統領によるベトナム訪問にあたって、双方は戦略的なパートナーシップ樹立に関する共同声明に調印しました。そして、2012年この関係は包括的な戦略的パートナシップに格上げされました。このことは、二国間の高い相互信頼を示しています。これまでに、ベトナムとロシアは、およそ80件の法的文書を締結しました。これらは二国関係発展の土台であるとされています」

新たな状況における協力関係を推進

新たな状況における良好な政治的関係の土台に基づいて、ベトナムとロシアは、経済、貿易、投資協力関係を優先的かつ集中的に推進することで一致しました。その中で、エネルギー、石油分野において引き続き協力すること。ベトナムとユーラシア経済連合とのFTA=自由貿易協定を最大限に活用すること。草の根交流を維持することでも合意しました。在ロシアベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使はさらに次のように語っています。

(テープ)

「ベトナムとロシアには多く相違点がありますが、草の根交流は緊密になっています。二国関係の中で、ベトナムとロシアほどのような緊密で持続的、かつ、誠実な草の根交流が存在する事例は極めて稀であると思います。これは、二国関係の中で明るい点であると言えるでしょう」

今回のプーチン大統領によるベトナム訪問にあたり、双方の指導者は、2030年までの包括的な戦略的パートナシップを巡って討論し、重点協力分野を明確にする予定です。二国関係の持続可能な開発を目指す長期的な目標、および具体的な行動計画も打ち出されることになります。

その他、今回の訪問は双方が協力合意書を展開し、二国関係を推進するためのモチベーションを作り出す機会でもあるとされています。

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