(VOVWORLD) -ベトナムは2020年中に、様々な困難に直面しましたが、試練を主体的かつ柔軟で創造的に乗り越え、国際場裏にベトナムの地位を高めました。
新型コロナのパンデミックや、大国間の戦略的競争、世界経済が大幅に落ち込み、伝統的と非伝統的安全保障などの影響が地域と世界で複雑に推移しています。このようの中で、ベトナムは、2020年のASEAN議長国と国連安全保障理事会非常任理事国としての役割を立派に果たし、様々な成績を収めてきました。
逆境を乗り越える
ASEAN議長国として、ベトナムは2020年の目標を達成しました。ASEAN共同体構築事業は引き続き推進され、具体的な前進を遂げました。ベトナム外務省のグエン・ミン・ブ次官は次のように語っています。
（テープ）
「ベトナムは、新型コロナウイルス感染症に迅速に対応しました。従って、全ての会議が予定通り開催され、全ての協力チャンネルが展開されました。ベトナムは、ASEAN加盟諸国間の緊密化に適切に貢献しました。」
ベトナムは、各国が関心していることを把握した上で、具体的な構想を出しました。例えば、ASEANの新型コロナ対応基金やASEAN地域医療物資緊急備蓄倉庫を設立することです。2020年中に、安全保障、開発などの重要な問題を巡る過去最高となる８０件余りの文献が採択されたことは、ASEANの２０２０年の成功を示す証となっています。
一方で、国連安全保障理事会非常任理事国としてのベトナムは、複数の具体的な成果を収めたことで、適切な貢献をしました。国連憲章 75 周年を記念するに当たり、ベトナムは、国連憲章の遵守に関する初の拡大閣僚級討論会を開催しました。
先ほどのブ外務次官は次のように明らかにしました。
（テープ）
「ベトナムは２０２０年の任務を立派に果たしたと言えるでしょう。ベトナムの貢献は、有意義なものであり、国連憲章の遵守、平和と安全保障の維持などに繋がっています。そこで、国連事務総長はベトナムが強力なパートナーであること評価しました。これはプライドではなく、私たちに対する世界の責任と期待への準備です。」
地位向上
２０２０年のASEAN議長国と国連安全保障理事会非常任理事国としての役割で、ベトナムはASEANの諸活動における国連安全保障理事会の存在感を高めました。そして、ASEAN事務総長が出席する国連安全保障理事会会議の開催を提案しました。この会議で、ASEAN事務総長は、安全保障の確保に対するASEANの役割について取り上げました。
その他、ベトナムは、イランの核開発や、朝鮮半島、イスラエルとパレスチナとの関係、イエメンでの人道危機などの問題への解決策を出しました。これを通して、ベトナムは、国際場裏における地位を向上させてきました。その結果、G２０とG７首脳会議に招待されました。
２０２０年の多国間外交の成功は、ベトナムが、国際社会に広範かつ効果的に参入できるための新たな活気を生み出すことでしょう。