ベトナムの4月30日の春の大勝利を伝える世界のマスメディア



ベトナムの4月30日の春の大勝利を伝える世界のマスメディア - ảnh 1
(写真: vanhien) 

戦争が終結してから、40年あまりが経ちましたが、外国の新聞は引き続きこの戦争の「余震」を伝えています。世界の報道界にとって、ベトナム南部完全解放・南北統一をした1975年春の大勝利は1970年代の最も際立った出来事になってきました。

1975年4月30日の当日とその後、世界のマスメディアが1975年春の大勝利に関する記事の数は数え切れないほどです。これらの記事はすべて、「1975年4月30日の戦勝は世界でも大規模な出来事である。この出来事は外国侵略者に屈さないというベトナム民族のイメージを表している。ベトナム民族だけでなく、国際世論にとっても重要な意義を持つものである」としました。

世界を揺るがす出来事

南部完全解放の翌日である1975年5月1日、フランスのAFP通信は「1975年の最も際立った出来事はベトナムの4月30日の戦勝である。この戦勝は近い将来、地域と世界に大きな反響を呼んでいる」と伝えました。

また、「ベトナムの戦勝は同様の戦争が再発しないよう警鐘を鳴らす」としました。一方、1975年5月1日付の日本の朝日新聞は社説を掲載し、その中で、「ベトナム戦争が解放軍の勝利により終結した。これは大国が力で民族主義を抑圧する時期が過ぎ去ったことの表れである」と伝えました。

30年後の2005年4月28日付の日経新聞はホーチミン市にあるドクラップ宮殿に進んでいるベトナム解放軍の戦車の姿を撮影した写真を掲載し、「ベトナム戦争はアメリカ人に深い印象を残している」と報じました。

2010年4月29日付のラオス人民革命党機関紙「パサソン」は、ベトナム人民の勇敢な闘争伝統」と題した記事で、ベトナム共産党の優れた指導とベトナム人民の頑強不屈な精神をたたえました。

アメリカの新聞もベトナム戦争を題材にした多くの記事を掲載してきました。1975年5月1日付のニューヨークタイムズは「サイゴン(現在はホーチミン市)が陥落」というタイトルの記事を1面に掲載しました。同新聞は7万ページに及ぶ機密文書の内容を引用しました。

他方、1975年5月1日、AP通信は1975年春の戦勝に関する記事を掲載し、その中で、「解放軍の戦車や装甲車はドクラップ宮殿に進んでいた。南ベトナム共和国の当時のズオン・バン・ミン大統領は放送で、無条件降伏声明を読み上げた」と報じました。アメリカの有力新聞の他、テレビ放送も南ベトナム共和国の最後の瞬間に関するドキュメンタリー映画を放映しました。

ベトナム南部解放・祖国統一30周年を記念して、アメリカのワシントンタイムズはベトナムに関する特別号を発行し、その中で、ドイモイ(刷新)事業と国際社会への参入に取り組んでいるベトナムの姿を伝えました。


歴史の転換点を作り出す戦勝

この40年、毎年の4月30日が近づくと、世界のマスメディアはベトナムの1975年の戦勝をたたえて、その中で、「4月30日はベトナム人民の重要な祝日であるだけでなく、平和を愛する世界の人々にとっても重要な記念日である」と報じました。

アメリカとの戦いにおけるベトナムの戦勝は民族独立、平和、民主主義、及び、社会進歩のために取り組んでいる世界の人々を励ますものとなり、ベトナムの歴史的転換点でもあります。

1975年4月30日以来、40年あまりが経ちましたが、その日はベトナム人民を始め世界の人々にとっても忘れられない出来事です。この戦勝は国の建設発展事業に取り組んでいるベトナム人民にとって、誇りでありながらも励ましともなっています。

 

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