ベトナムの人道的な政策を示す特赦

ベトナムの人道的な政策を示す特赦 - ảnh 1
恩赦の決定を手渡す


2007年に国会で採択された恩赦法を実現して、毎年の大行事や祝日にあたり、受刑者数万人は収容期間終了前に釈放されます。今年も、9月2日の独立記念日70周年にあたり、数多くの受刑者は恩赦を受けますが、これはベトナムの党と国家の人道的な政策を示すとされています。

今回、恩赦を受ける受刑者はおよそ1万8千人で、過去最多となっています。国家主席の決定を受けた後、公安省、最高人民検察院、最高人民裁判所、司法省など関係各省庁、機関は恩赦の実施を急いでいます。


特赦で明確性・民主性・公平性を確保

今年、中央特赦顧問評議会議長を務めるグエン・スアン・フック副首相は恩赦の実施状況を厳格に見守っています。中央特赦顧問評議会は関係各省庁に対し、あらゆる必要な手解き文書を適宜に公布するよう指示しました。

また、評議会の手解き文書はマスメディアを通じて伝えられる一方、国内各地の収容所で受刑している犯人一人一人に通知されます。さらに、資料の点検や条件との照合は慎重に行なわれています。

公安省・刑事判決施行総局・司法支援局局長のグエン・ゴック・バン少将は「恩赦はベトナム人か外国人を問わず、公開的に明確かつ公平で行なわれる」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「条件を満たした受刑者に恩赦を与えますが、条件を満たさなくても恩赦名簿に入ってしまう受刑者は決していません。計画に基づき、私たちは受刑者一人一人を検討した後、名簿を中央特赦顧問評議会に提出し、国家主席の決定を待ちます。今回の恩赦には外国人の受刑者も盛り込まれています。」


特赦の社会的人文的意義

特赦は前向きな影響があるといえます。規定に従って条件を満たした犯人に恩赦を与えることは受刑者に対し社会復帰を早期に果たすため、学習、労働に励み、収容所の規定を遵守するよう激励する働きがあります。

公安省の資料によりますと、2013年の恩赦を受けた受刑者の中で、再犯率は0・73%にとどまったことがわかりました。特赦は党と国家の寛容かつ人道的な政策に対する国民の信頼の向上に寄与するとみられます。

一方で、経済面をみると、収容期間満了前の釈放は国家予算の負担軽減や収容所の過密状態の緩和に貢献すると同時に、政治面に関して、特赦に関する手続きを公開、明確化することや国内外のマスメディアに十分な情報を提供すること、収容所の視察を行うことなどは国際人権団体に法律違反者に対するベトナムの党と国家の寛容な政策への理解を深めてもらうとしています。


犯人に社会復帰を支援

党と国家は受刑者に恩赦を与えるだけでなく、彼らの社会復帰に有利な条件を作り出しています。さきほどの公安省・刑事判決施行総局・司法支援局のグエン・ゴック・バン局長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「中央特赦顧問評議会議長の指示に従って、各地方は特赦を受けた犯人を受け入れ、彼らの社会復帰に条件を作り出さなければなりません。また、彼らが再犯しないように、雇用を創出する必要があります。」

実際、恩赦を受けた犯人の大部分は社会復帰を早期に果たし、安定した生活を送った上で、慈善活動にも積極的に参加しています。今回、1万8千人の受刑者は恩赦を受けますが、党と国家の寛容な政策は彼らに正常な生活に戻り、社会に有益な人になるよう道を開くでしょう。

ご感想

他の情報