今年のハイレベル政治フォーラムには国連加盟193ヶ国、国際組織、非政府組織などの代表、合わせて2500名あまりが参加しました。フォーラムは「持続可能で強靭な社会への転換」をテーマに、持続可能な開発目標に関する総数17目標の中の6目標の実施状況を討議した他、47カ国のレビューを検討しました。

フォン次官＝http://cadn.com.vn

多くの成果

自発的国別レビューの中で、ベトナム代表団団長のグェン・テー・フォン計画投資次官はベトナムが17の目標の実施プロセスにおいて達成した成果を取り上げると同時に、「ベトナムは持続可能な発展を経済社会発展計画に盛り込んだ他、持続可能な開発のための2030アジェンダの実現を目指す国家行動計画にも具体化させた」と明らかにしました。

実際、この間、ベトナムは経済社会発展事業において多大な成果を収めてきました。それらは、印象的な数字で現れています。例えば、GDP=国内総生産伸び率が2015年に6.7％、2016年に6.2％、2017年に6.8％に達した一方、多次元貧困率が2015年の9.9％から2017年に7％以下に低下したことなどです。また、浄水を利用する割合は2016年に93.4％に、電力利用率は99％に達しています。そして、2017年、インターネットの利用率は54.2％でした。その他、2017年の医療保険加入率は86.4％に達しているということです。現在、ベトナムは2020年までに全ての国民が医療保険に加入するという目標を掲げています。

2017年末に開かれたAPECフォーラムで、ブ・ドック・ダム副首相は次のように強調しています。

(テープ)

「国民皆保険制度を実現できる為には、国民の多様な要求に十分に応えられるような複数の保険サービスを提供する必要があります。中でも、治療から予防へとシフトすることや、ヘルスケア施設、特に高齢者施設の発展事業に対する各経済セクターの参加を奨励することも重要です。これらは、医療の刷新を求めています。」

この指導に従って、先ごろ、保健省は、国民が最も良好なヘルスケアサービスを受ける為に、88の医療サービス料を下方修正しました。保健省・国際協力局のチャン・ティ・ザン・フォン局長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「国民皆保険制度に向けて、政府は断固として指導し、特に医療部門も努力しています。人々は医療保険に加入し、病気やけがなどをしたときなどに必要な給付を受けることができるからです。」

その一方で、ベトナムは政治や、経済、文化、社会などあらゆる分野において男女平等を強化し、男女不平等の撲滅、国民の情報などへのアプローチチャンス作りを目指しています。また、貧困者や、体の不自由な人々、少数民族など社会的弱者向けの支援政策も講じています。

多大な努力

これらの目標を実現するに際して、ベトナムは社会、環境、気候変動対応、財政などの面で、様々な困難に直面しています。しかし、ベトナムは引き続き行動計画の遂行に努力し、持続可能な経済成長を社会公平、環境保全、資源の効果的管理と使用、気候変動への主体的な対応と結び付けて実現しています。そして、ベトナムの自発的国別レビューは、持続可能な開発の遂行に向けたベトナムの公約を示しています。