(VOVWORLD) - この間、国外に在留するベトナムの若い知識人100人あまりは、インベンション・イノベーション・ネットワーク連結プログラムに参加するため、ベトナムに滞在しています。
写真提供:Trong Hai |
このプログラムは各省庁、部門の代表、及び科学技術に携わる各国在留ベトナムの人材が集まり、第4次産業革命が進んでいる中でベトナムにふさわしい発展方向を模索するため、話し合う場となっています。
ベトナム政府は第4次産業革命はロボット工学、人工知能、ブロックチェーン、ナノテクノロジー、量子コンピュータ、生物工学、モノのインターネット、自動運転車などの多岐に渡る分野においての新興の技術革新が特徴であることをよく認識して、この革命に応えるため、国家戦略の作成を推進する一方、大規模な科学技術センターの設立を急いでいます。
国外在留ベトナムの知識人を集める最良の期間
ベトナムは直面している様々な試練を乗り越え、第4次産業革命の要求に応えるとともに、先進国との格差を縮小するため、発展を促進させる鍵を見出さなければなりません。その鍵は科学技術、インベンション、イノベーションそのものです。科学技術の発展で人材は中核的な役割を果たすとしています。それで、国内と世界各国に住んでいるベトナムの知識人を連結するネットワークをつくる必要があるということです。これまでも、科学者、企業経営者を連結するネットワークが設立されましたが、効果が上がりませんでした。この連結により、生活改善につながる製品や価値が作られず、企業の競争力の向上が図られませんでした。そうした理由で、国外在留ベトナムの知識人は
国内組織との協力への招待に慎重な態度をとっているからです。計画投資省のグエン・チ・ズン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムのインベンション・イノベーション・ネットワークを通じて、国外在住ベトナムの代表的な科学者、専門家らは国内と世界各国にいるベトナムの科学者と連携して、新たな重要な力を作り出すでしょう。これにより、我が国は先進国と足並みをそろえることでしょう。」
インベンション・イノベーションにオープンな政策
ベトナムのインベンション・イノベーション・ネットワークは生活の需要、企業の注文に基づき運営され、科学者の研究を支援することになります。
また、政府の各機関や省庁は第4次産業革命を基礎とする発展事業の促進に関する若い知識人の提案に耳を傾けた上で、政府に法的枠組みや政策の制定をアドバイスします。北陸先端科学技術大学院・ソフトロボット研究室のホ・アイン・バン室長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムのインベンション・イノベーション・ネットワークの成功は国内の知識人にプラス影響を与えると思います。このネットワークを通じて、国外在住ベトナムの知識人は祖国の科学技術の発展に貢献する一方、国内の知識人、実業家は協力を拡大するチャンスを手にします。政府は明確な科学技術環境づくり、平等な競争、協力の促進を目指し、具体的な政策を作成しなければなりません。」
科学技術を発展させない限り、ベトナムは立ち遅れた状態に陥る恐れがあります。国内外に住んでいるベトナムの知識人は貴重な力であるが、これまでこの力を活用することができませんでした。世界各国に在住しているベトナム人の知恵を生かし、ベトナムを世界での科学技術、経済発展の動きに追いつかせる時が来たとしています。