ベトナムアメリカ間の直行便 両国の交流と協力を促進
(VOVWORLD) - 11月28日夜、150人の乗客を乗せたベトナム航空のVN98便がホーチミン市を出発し、サンフランシスコへ向かいました。これは、ベトナム航空が運航するベトナムアメリカ間の直行便の初のフライトです。
米国直行便の就航に関するFAAライセンスの受領式
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ベトナムの航空会社がベトナムとアメリカを結ぶ直行便を運航するのは今回が初めてです。
1週間前に、ベトナム航空は (FAA)米国連邦航空局から米国直行便の就航に関するライセンスを受け、このライセンスを受けたベトナムの初の航空会社となりました。ベトナム航空にとってアメリカは最も有望な市場の一つです。その理由はベトナム人220万人がアメリカに住んでいることと、近年両国の協力関係が多くの分野で飛躍的に発展していることにあります。当面、ベトナム航空は週2便ホーチミン・サンフランシスコ間の直行便を運航していますが、今後増便する計画があります。ベトナム航空のレ・ホン・ハ社長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム航空は常に、国際線を拡大するチャンスを探しています。現在、オーストラリアや日本、韓国などを結ぶ直行便を運航しています。新型コロナの影響でかつてないほどの困難に直面しているにもかかわらず、ベトナムと各国との渡航及び貨物輸送を維持しています。」
1995年にベトナムとアメリカは国交を正常化しました。それ以来、両国関係は政治・経済・教育・科学技術など多くの分野で益々発展しており、現在は全面的パートナーシップになっています。2020年、両国の貿易総額は900億ドルを突破しました。これにより、ベトナムはアメリカの貿易相手国の中で10位に立っています。それに対し、アメリカはベトナムの最大貿易相手国です。こうした背景の中で、ベトナム航空が両国を結ぶ直行便を就航することは、両国に多くのビジネスチャンスを作り出すと期待されています。先ほどのベトナム航空のレ・ホン・ハ社長は次のように語りました。
(テープ)
「アメリカを結ぶ直行便の就航はすべての航空会社の希望です。これは、その航空会社の競争力や威信などを反映するからです。アメリカを結ぶ直行便の就航はベトナム航空のこの20年の希望で、やっとできました。当面は週2回運航していますが、今後拡大する計画があります。」
一方、アメリカとの直行便の就航はロジスティックスにとってよいニュースです。ベトナムロジスティックス企業協会のダオ・チョン・コア副会長は、この直行便は新型コロナの影響で大打撃を受けたサプライチェーンの回復に大いに役立ち、ベトナムのロジスティックス部門に大きなチャンスを与えるであろうとしています。