(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、チャン・ダイ・クアン国家主席夫妻の招きに応え、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領夫妻は11日と12日の両日、ベトナム国賓訪問を行ないます。
この訪問は両国の良好な友好協力関係を発揮するチャンスとなると期待されています。
ウィドド大統領のベトナム訪問は2017年、行なわれたグエン・フ・チョン党書記長のインドネシア訪問に続くもので、重要な意義があります。訪問期間中、双方は5年間にわたる戦略的パートナー関係の構築と発展状況を総括し、向こう5年間の行動計画を作成し、両国関係の深化を目指します。
戦略的パートナー関係が広範に発展
2013年6月、ベトナムとインドネシアは戦略的パートナー関係を確立して以来、多くの分野に関する30件あまりの協定が締結され、科学技術政府合同委員会などの枠内で協力関係が促進されてきました。
両国の外交関係における際立った出来事の一つは2017年8月のチョン書記長によるインドネシア訪問です。この訪問は歴史的意義があり、両国関係を新たな発展段階に押し上げ、ベトナム共産党とインドネシア闘争民主党の関係を深化させました。
また、両国は国連や非同盟運動、ASEANなどの国際場裏で緊密に連携しています。双方の指導者、専門家、企業経営者は会見や会合でASEAN内の団結やベトナム東部海域(南シナ海)をはじめ、地域と国際問題の解決におけるASEANの中核的な役割を発揮することで合意を達成しました。
この数年、両国の投資・貿易協力は活発に行なわれています。2016年、双方の商取引額は62億7千万ドルを突破し、2006年の16億ドルを遥かに上回っています。また、2017年の商取引累計額は64億ドルに達し、2016年と比べ、20%増となりました。ベトナムはインドネシアに電話とその部品、天然ガス、鉄鋼製品、日用品などを輸出しています。現在、インドネシアはASEAN諸国の中で、ベトナムの第4位の貿易相手、第5位の投資国となっています。
協力チャンスを発揮させる訪問
ウィドド大統領の国賓訪問を機に、双方は新たな協力方向を定め、政治や外交分野で行動を協調する方針です。地域情勢が複雑に推移している中で、ベトナムとインドネシアは地域の安全保障に関する共通の立場を示しています。これは国連安全保障理事会などにおける行動協調にチャンスを与えるとしています。
2018年、インドネシアは国連安全保障理事会非常任理事国に選出され、2019年初めに就任します。ベトナムとインドネシアはベトナム東部海域(南シナ海)問題を国際法、中でも1982年国連海洋法条約に従って、平和的措置で解決するという共通の立場を示しています。
インドネシアのウィドド大統領の今回の訪問は双方にとって5年間にわたる戦略的パートナー関係の発展を振り返った上で、この関係を深化させるチャンスとなるとしています。