(VOVWORLD) - ベトナムのブオン・ディン・フエ国会議長の招きに応え、カンボジアのヘン・サムリン国民議会議長率いる代表団は9月12日から14日にかけて、ベトナムを公式訪問します。
これはベトナム・カンボジア友好年2022における両国国会間の重要なイベントであり、カンボジアがベトナムとの関係を重要視し、ベトナムの党と国家は一貫してカンボジアとの関係の強化を優先することを示します。カンボジア国会議長のベトナム訪問は新型コロナウイルス感染症発生以来、初めてとなります。
伝統的友好関係を重視
ヘン・サムリン議長 |
ヘン・サムリン議長のベトナム訪問はベトナム・カンボジア友好年2022や外交関係樹立55周年を記念する活動、特にポルポト虐殺政権打倒への道45周年を記念する式典が開催される背景の中で行われるものです。
長年、両国国会間の協力関係は良好に発展しています。過去2年間、新型コロナウイルス感染症が流行していた中でも、双方はオンラインで協力活動を続けてきました。2019年5月に調印された両国国会間の協力合意書が積極的に実施され、国会の各委員会や友好議員グループに対し、立法や監視、国の重要課題の決定に関する知見共有において好ましい条件を提示してきました。両国国会の専門機関は領土や陸上国境線の確定を目指す標識の設置、国防・安全保障、教育訓練、交通インフラ整備などに関する協力合意書の実施を頻繁に監視する一方、省庁、地方、企業間で締結された協定や合意書の実施を常に促しています。
また、多国間協力について、IPU=列国議会同盟、AIPA=東南アジア連議院総会、APF=アジア太平洋フォーラム、ASEP=アジア欧州議員会議などにおいて両国国会は協議を促進し、ともに関心を持つ地域と国際問題に関する立場を共有しています。ベトナム国会対外委員会や国防安全保障委員会はカンボジア上院、国民議会の関連委員会と協力メカニズムを設立し、開発三角地帯の課題に関する定例会議を行っています。ベトナム国会対外委員会のブ・ハイ・ハ委員長は次のように語りました。
(テープ)
「ラオス・カンボジア・ベトナム、3か国の国会対外委員会、国防安全保障委員会、経済委員会、財政予算委員会の協力メカニズムを設立しました。ベトナムの提唱により、3か国の国会議長は3か国国会の協力メカニズムを国会議長の協力メカニズムに格上げすることで一致し、対外委員会、国防安全保障委員会、財政予算委員会の協力はその一環となります」
両国関係に貢献する有意義な訪問
カンボジア国会代表団のベトナム訪問期間中、双方はハイレベル合意書の効率化や新たな段階における両国関係の促進、国防・安全保障、投資・貿易、教育訓練分野における協力の強化、陸上国境線を画定する標識の設置、交通インフラの連結などについて協議する予定です。
シ副委員長 |
ベトナム国会対外委員会のディン・コン・シ副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは高級代表団や専門委員会の代表団、議員間の交流、立法や監視に関する知見の共有を促進し、国会、および専門委員会の活動の質の向上を目指します」
また、両国国会代表団は新型コロナ抑制後の社会経済回復を目指し、関連政策・法律の策定について話し合い、多国間の場で連携を強化し、人材育成、情報技術の開発における協力を強化していく方針です。
ヘン・サムリン議長のベトナム訪問はベトナムとの「善隣、友好、全面協力、長期安定」に基づく関係を重視していることを再確認するものです。