この訪問は両国の党、国家の関係があらゆる分野で迅速に発展している中で行われるもので、ベトナムの高級指導者による中国訪問としての中国の第19回党大会が行われた2017年末以来となります。

ベトナム・中国関係の重要な節目

この数年、ベトナムと中国の関係はあらゆる分野で力強く発展し、経済協力が緊密化され、両国の国民に切実な利益をもたらしています。

在中国ベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使によりますと、これまでベトナムと中国の関係には多くの進展がみられています。第1、両国の戦略的かつ全面的パートナー関係が安定的に発展し、政治的信頼が強化されるとともに、高級指導者による相互訪問が頻繁に行われ、両国の全面的な協力の推進に貢献してきました。第2、貿易・投資協力関係が日増しに発展しています。2004年以来、中国は連続してベトナムの最大の貿易相手国となっており、ベトナムは世界で、中国の第8位、ASEAN諸国の中で第1位の貿易相手国です。年初めからの5か月、双方の商取引額は435億ドルに達しました。また、ベトナムに対する中国の投資総額は22億9千万ドルにのぼり、対ベトナム投資国の中で3位にたっています。コイ大使は次のように語りました。

（テープ）

「一番喜ばしいことは商取引額の増加につれ、中国市場におけるベトナム企業の活動が拡大されています。この3年間、ベトナム製品の中国向けの輸出がかなりの成長を遂げてきました。これにより、農・林・水産物をはじめ、中国からの輸入超過が軽減されるようになりました。」

一方、草の根外交は両国関係の柱の一つとなって、両国国民の友好関係と相互理解の強化で重要な役割を果たし、貿易・投資協力にも貢献しています。また、ベトナム語を勉強する中国人学生が増加し、互いの国を訪問する両国の観光客も増えています。ガン国会議長の中国訪問にあたり、「ベトナム文化デーin中国」が開催されます。

特筆すべきことはベトナム東部海域問題が複雑に推移しているものの、双方は同海域の平和、安定を維持することで一致しました。さきほどの在中国ベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使は次のように語りました。

（テープ）

「会談や会見で、両国の指導者らはベトナム東部海域の平和、安定の維持に取り組む決意を表明しました。また、国際法、中でも1982年国連海洋法条約に従って、平和的交渉で残っている問題を解決することで一致しました。さらに、双方はDOC海上行動宣伝を完全履行し、COC海上行動規範を早期に作成する意向を表明しました。」

戦略的かつ全面的パートナー関係を強化

ガン国会議長による中国訪問は両国の党、国家、国会の関係の発展や立法に関する経験の交換を推進するとともに、両国の高級指導者が達成した共通認識や合意の実施、地域と国際の場における両国国会の相互支持に貢献すると期待されています。