(VOVWORLD) - 2000年来、釈迦の誕生を祝う国連ウェーサーカ祭が多くの国で開催されましたが、ベトナムで行なわれるのは今回が3回目となりました。今回、112の国と地域からの仏教組織の指導者や聖職者、仏教徒ら合わせて数千人が参加しました。
「グローバル的リーダーシップと、持続可能な社会を目指す責任の共有に対する仏教のアプローチ」をテーマとする国連ウェーサーカ祭2019は、平和づくりに向けての世界各国の決意を示すとともに、仏教徒らが仏様を敬う気持ちを表し、各国間の友好と協力を推進する機会となっています。
ベトナム仏教、世界の平和に貢献
主催国ベトナムが提唱した国連ウェーサーカ祭2019は世界の複雑な推移に対する関心と責任感を示しています。国連ウェーサーカ祭2019に参加中の代表らは持続可能な平和づくりを目指す適切な指導、幸せな家庭、健康ケア、持続可能な社会、教育、道徳に対する仏教のアプローチ方法などについて話し合いました。ベトナム仏教協会管理評議会の副事務局長で、中央委員会委員長のティック・フエ・トン和上は次のように語りました。
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「国連ウェーサーカ祭はグローバルなリーダーシップと、持続可能な社会を目指す責任の共有に対する仏教のアプローチを討議する科学シンポジウムです。これにより、国連と各国の指導者らは持続可能な社会づくりに対する仏教の教理、思想、人文的価値を重要視することが分かりました。ベトナムのいくつかの地方の仏教会管理委員会は持続可能な社会づくりにおける仏教の役割に関するシンポジウムを行ないました。」
各国の代表らは国連ウェーサーカ祭2019のテーマを高く評価し、世界のいくつかの地域で戦争や貧困が発生している背景の中で、これは時事的な課題となり、共通の発展に向けて最善を尽くすようというメッセージを伝えるものであるとしています。ベトナム仏教協会管理評議会副会長であるティック・ザック・トアン和上は次のように語りました。
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「皆は人類のための平和づくりを目指す仏教の思想に心を向けていると思います。ベトナム仏教協会は世界での仏教の発展に貢献し、仏教と仏様の善美をピーアールしたい意向があります。」
ベトナムの地位が向上
ベトナム仏教協会・国際仏教委員会副委員長であるティック・ニャット・トゥ上座は「ベトナムで開催中の国連ウェーサーカ祭2019が国際社会により高く評価される」と明らかにし、次のように話しました。
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「これまで、ベトナムは13回にわたりタイやスリランカで開催された国連ウェーサーカ祭に参加してきましたが、現在のように国際関係を拡大したのは初めてのことです。最善を尽くせば、各国の仏教界の支持を得られるのです。」
国連ウェーサーカ祭2019はベトナムの国土、優しい人々をピーアールするチャンスであるだけでなく、世界の平和づくりに対する国連の積極的なメンバーとしてのベトナムの責任を示すとしています。