(VOVWORLD) -国際社会への参入を進めている背景の中でも、ベトナム労働総連盟は労働組合が労働者の信頼にたる拠り所になるため、各レベルの労働組合に対し、運営の内容と方式を改革するよう指導しました。
2018年12月30日に発効されたCPTPP=包括的、及び先進的な環太平洋経済連携協定はベトナム労働組合にチャンスだけでなく、多くの試練をもたらしています。国際社会への参入を進めている背景の中でも、ベトナム労働総連盟は労働組合が労働者の信頼にたる拠り所になるため、各レベルの労働組合に対し、運営の内容と方式を改革するよう指導しました。
これにより、各レベルの労働組合は政府と企業、労働者の利益の確保に向けて、各企業の指導者と協力して、賃金、労働規制などに関連する問題解決に取り組んでいます。また、ベトナム労働組合は政府と協力して、労働者の権利を確保するための政策の改正、補充に力を入れています。
労働者の合法的な権利の確保に取組む
労働者の権利を確保するため、労働組合は社会保険料を納付していない企業を相手取って告訴を行っています。これはベトナムの労働組合の新しい任務と言えます。当初、労働組合は労働組合の幹部を対象に、その起訴の段取りを手引きすると共に、ベトナムの社会保険会社と連携して、起訴の際に発生する問題解決に力を入れています。ベトナム労働総連盟所属労働関係管理委員会のレー・ディン・クアン( Le Dinh Quang) 副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「労働組合の弁護士が現在まだいません。私達は労働組合の弁護士20人を配置する草案を作成していますが、これを実施するには多くの困難があります。弁護士法によりますと、公務員が弁護士としての仕事を務めることを禁止していますが、労働組合の活動に携わっている幹部はほとんど公務員です。そのため、労働組合は弁護士が労働に関する法律に集中して、業務活動を行うように便宜を図る必要があります」
各レベルの労働組合は労働組合員を優遇対象にして、製品やサービスを提供するため、各企業と400件の協力合意書を締結しました。これにより、2018年、労働組合員およそ150万人がこの協力合意書から利益を受けました。
毎年、ベトナムの伝統的正月テトがやってくると、ベトナム労働組合は労働者が楽しいテトを過ごせるように『家族団らんのテト』というプログラムを展開しています。労働者が多く働いている南部ドンナイ省労働総連盟のグェン・ティ・ヌー・イー( Nguyen Thi Nhu Y) 議長は次のように語りました。
(テープ)
「毎年、労働組合は『家族団らんのテト』という支援プログラムを展開し、その中で、長年、家族と共にテトを過ごすため帰省できない労働者を対象に、帰省する時の交通チケットを無料で提供します。これと同時に、帰省せず、工場や会社でテトを過ごす労働者と懇親し、テトのプレゼントを贈ります。」
労働組合員を引き寄せる目標の実現
ベトナムがCPTPPを可決したことはベトナム労働組合にチャンスだけでなく、多くの試練をもたらしています。ですから、これにより、労働者は労働組合だけでなく、労働者の他の組織に参加することができるようになるのです。しかし、これはベトナム労働者がより多くの労働者を誘致するため、運営の内容と方式を改革するチャンスともなります。ベトナム労働総連盟のブイ・バン・クオン( Bui Van Cuong) 議長は次のように語りました。
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「より多くの労働者が労働組合の活動に参加するため、私達は労働者の権利擁護、労働の安全衛生の確保、労使関係で発生した問題の解決などを効果的に実施しなければなりません。これにより、労働者は労働組合の重要な役割を理解し、労働組合の活動に参加します」
これらの改革により、今後、ベトナム労働組合は労働者の強固な拠り所になることでしょう。