(VOVWORLD) - 今年のメーデーに当たり、ベトナムは労働者階級の発展と物心両面の生活の向上を目指し、様々な運動をスタートさせました。
今年5月1日、全世界の労働者はメーデー135周年を記念します。ベトナムでは、ベトナム革命先方隊である労働者階級は常に、国の重要な活動において中心的な役割を果たしています。今年のメーデーに当たり、ベトナムは労働者階級の発展と物心両面の生活の向上を目指し、様々な運動をスタートさせました。
ベトナム労働者階級は人口の14%、そして、労働力の27%しか占めていませんが、GDP=国内総生産の65%、国家予算の70%を貢献しています。
国の発展事業への労働者階級の力を活用
2021年のメーデーを記念するにあたり、ベトナム労働総連盟は「労働者月間」という運動を展開しています。「団結・創造性・困難解決・発展」をテーマにしたこの運動は各レベルの労働組合が労働者の権利保護を促進するためのチャンスとみられています。ベトナム労働総連盟のチャン・タイン・ハイ副会長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「団結や、民族の歴史的任務に対する労働者階級の役割に関する思想は国の発展に集中しています。そのため、『団結』は今年の『労働者月間』のテーマの最初の言葉となっており、メーデーの精神を示しています。この精神は1946年にホーチミン主席が提唱したものであり、ベトナム労働組合の指針でもあります。」
現段階の国の発展事業において、ベトナム共産党は労働者階級をドイモイ事業の先頭に立つものと見做しています。そのため、今年の「労働者月間」は「創造性」という要素も重視しています。先ほどのベトナム労働総連盟のチャン・タイン・ハイ副会長は次のように分析しています。
(テープ)
「創造性は労働者の特徴の1つです。労働者は自分だけでなく、全社会に価値を作り出します。その労働活動の結果は社会の発展に貢献します。そのため、労働総連盟は『創造性』という要素を重視しています。」
他方、新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している中で、多くの労働者は困難に直面しています。そのため、「困難解決」という要素も取り上げられています。
全国に広がる運動
労働総連盟の提唱に従って、各レベルの労働組合は多くの活動を展開し、多くの成果を収めています。中でも、「困難解決と発展を目指す7万5000件のイニシアティブ」プログラムや、「労働者に感謝する」プログラムなどがあります。「困難解決と発展を目指す7万5000件のイニシアティブ」プログラムに関し、労働総連盟の幹部ザン・フゥオン女史は次のように明らかにしています。
(テープ)
「このプログラムは、労働者が能力や、スキル、愛国心、自力精神などを向上させていくことを目指しています。パンデミックにおいても、労働者は各企業とともに歩み、ともに困難を乗り越え、ともに発展していくでしょう。」
今日の発展段階において、ベトナムは引き続き、労働者階級がベトナム共産党を通して、革命を指導する階級、先進的生産方式を代表する階級、社会主義建設事業において牽引役を務める階級、農民階級・労働者階級・知識人の連盟において重要な役割を果たす階級であるという見解を堅持します。
党の指導の下で労働者階級の急速な発展は国の工業化近代化事業の成功を確保する為の重要な条件の一つとなります。そこで、工業化近代化事業における強力なベトナム労働者階級の構築は、党、国家、全政治システム、社会全体、労働組合組織、それぞれの労働者にとって重要でかつ差し迫った任務とみられています。