(VOVWORLD) - 20日から22日にかけて、アルゼンチンの首都のブエノスアイレスで、国連の第2回南南協力サミットが行われました。ブイ・タイン・ソン外務次官率いるベトナム代表団を含め世界193カ国や、国際組織の代表らが参加しました。これはベトナムが常に、南南協力を支持・重視していることを示すものとされています。
会議で発言に立ったソン次官(写真:VTV) |
南南協力は発展途上国間の経験交換や、技術移転などを通じて連携を強化する体制です。これまで、南南協力はグローバルな問題を解決するために多くのソリューションを提供してきました。
南南協力へ積極的に参加
ベトナムは常に、南南協力活動に積極的に参加しています。例えば、南南協力第17期高級委員会副委員長としての活動、南南ダイアローグなどです。また、ベトナムはVPD=パートナーシップに関する文書を採択し、その中で、「貿易・投資の拡大や、経験交換、技術的協力を通じて発展途上国との協力を強化する」と公約しました。
アフリカ諸国とは、ベトナムは食糧安全保障や、農業、インフラ、教育、医療、貧困解消、環境保護などの分野で緊密に協力しています。また、アフリカ諸国への専門家派遣や、技術移転を行うとともに、複数の国との二国間関係を強化しています。
一方、ラテンアメリカ諸国などとの関係はベトナムがドイモイ事業を開始してからこの30年あまりに迅速に発展してきました。ベトナムは南米5カ国との政府合同委員会を、15カ国との政治協議体制を設けています。また、複数の協力協定を締結してきました。
経験交換
「持続可能な開発目標のための2030アジェンダの実施に対する南南協力の役割:チャンスと試練」をテーマした国連の第2回南南協力サミットでは、貧困解消や、男女平等、医療、気候変動などを盛り込むBAPA=ブエノスアイレス行動計画が討議されました。
また、先進国が南南協力に参加・貢献するような体制づくりや、南南協力を国際組織の戦略に盛り込むことを奨励する措置なども主要議題となりました。会議で発言に立ったベトナムのブイ・タイン・ソン外務次官は、「ベトナムは常に、南南協力を重視・支持しており、その協力プロセスに積極的に参加してきた」と再確認しました。
また、「ベトナムは、自国のドイモイ刷新事業や、発展事業に関する経験を分かち合う用意がある」としたうえで、参加者らに対し、持続可能な発展目標の実施や、グローバルな問題解決などのために団結を強化していくよう訴えました。会議の際に、ソン次官は各国の代表と個別会合を行い、協力強化策などについて意見交換をしました。
国際社会への参入はベトナムの戦略の1つです。そして、南南協力はその戦略の重要な1部となっています。ベトナムは今後も南南協力体制に積極的に参加していく方針です。