1945年8月28日、ホーチミン主席の決定により、ベトナム民主共和国の臨時政府が誕生しましたが、これに伴い、ベトナム外交部門も設立しました。それ以来ベトナム外交部門は、この70年間、国際社会におけるベトナムの地位向上に大きく寄与してきました。
ハノイにある外務省本部
ホーチミン主席の思想を堅持する外交
1945年、ベトナム外交部門は「世界各国との友人になり、どんな国に対しても、憎しみを持たない」というホーチミン主席の思想を基に設立されました。ホーチミン主席の外交の思想の最も重要な指針は「平和愛好」、及び、「世界友人との団結」というものです。
これにより、ベトナムは国の建設防衛事業において、国際社会からの様々な支援と支持を受けてきました。ドイモイ(刷新)事業を実施しているベトナムは現在、世界各国の信頼にたる友人と国際諸組織の責任あるメンバーとなってきました。
ベトナム駐在中国の洪小勇大使は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは世界180の国々や地域と外交関係を樹立した他、230の国々や地域と経済、貿易、投資関係を結び、国連、WTO=世界貿易機関、ASEAN=東南アジア諸国連合など、地域と世界の70の組織の積極的なメンバーとなりました。」
「独立」「自主」「平和」「協力」「発展」、及び、全方位外交政策の実施により、ベトナムは平和、安定した環境づくり、及び、国の発展事業に大きく貢献しました。外交活動は世界各国との経済関係の強化に寄与してきました。現在、世界の100の多国籍企業がベトナムで投資活動を行っています。
ベトナム駐在フランスのジーン・ノエル・ポワリエ(Jean Noel Poirier)大使は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは現在、地域と世界の平和維持活動に重要な役割を担っています。フランスの投資家はいずれも“ベトナムの政治的安定と平和的な環境はベトナムの投資の魅力を作り出す”ということを確認しました」
世界の平和、安定、繁栄へ引き続き貢献する
地域と世界情勢が絶え間なく推移している背景の中で、ベトナム外交部門は国際社会におけるベトナム地位の向上、安定的、かつ、平和的な環境づくりに全力を尽くしています。
現在、国際社会はベトナムの外交政策を高く評価しています。世界銀行ベトナム代表事務所のビクトリア・クワクワ所長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは地域の一連の協力イニシアチブに積極的に参加しています。近隣諸国との友好関係を結んでいる他、ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海問題を始めとする諸問題の解決のため、国際法を基礎に解決できるように全力を尽くしています。これはベトナム外交部門の重要な取り組みの一つです」
アジア太平洋地域における戦略的な位置にあるベトナムは恵まれている有利な条件を生かして、国の工業化近代化事業を推進しています。その中で、外交部門はリード役を演じてゆくことでしょう。