ベトナム政府は、今年中、経済社会発展に関する14の目標を掲げて、実現しています。年初以来、12の目標が既に達成されると予測されています。その中でも、GDP国内総生産高は5,8%に、CPI消費者物価指数はおよそ5%に達すると予測されています。この予測は、ベトナム経済は回復しつつあるという認識を補強しました。また、8月末までに、GDPの伸び率は5,54%増となりました。これにより、今年中のGDPの伸び率は計画通りの5,8%に達する見通しがあるということです。
さらに、加工産業、製造業は引き続き回復しています。農業分野も同様です。特に、年初以来8ヶ月の水産物の輸出額は昨年同期と比べ25%増に当たるおよそ50億ドルに達しました。サービス業の回復スピードも速いという状態です。
一方、輸入活動は主に機械と生産 用の原材料に集中していますが、日用品の輸入は制限されています。
年初以来、ベトナム経済発展に対する投資家の信頼が増加した為、投資家らは生産拡大に巨額を投じることにしました。その他、企業を一時閉鎖すると発表していたおよそ1万社が、現在では、事業を再開し始めました。
マクロ経済の持続可能な成長、高い信用成長、総需給の増加に向けて、ベトナム政府は年末までに、生産経営の困難を集中的に解決し、あらゆる措置で総需給と信用成長を増加させることになっています。
不良債権対策について、国家銀行のグェン・ティ・ホン副総裁は次のように明らかにしました。
(テープ)
「近日中に、国家銀行は、金融機関に対し、リスク予防基金を不良債権処理に活用すると同時に、関連各省庁と連携して、不良債権処理に関する政府の公文書の問題点を点検するよう指導します。」
他方、ベトナム政府は各レベルの部門に経済再構築の遂行を集中的に指導しています。公的投資の再構築、国営企業と銀行システムの再編は足並みを揃えて実現されなければなりません。また、生産・投資の原動力を作り出すと同時に、経営環境の改善と競争力の向上を目指して、無駄な行政手続きを断固として撤廃させたことは必要な措置であると認識されています。それと同時に、不合理かつ、浪費で、市場の発展を妨げる企画を再検討し、その撤廃を提案します。この内容について、グェン・タン・ズン首相は次のように語りました。
(テープ)
「どのような社会でも法律、戦略、企画によって管理しなければなりません。現在、私たちの企画は質的には高くはなく、しかも巨費を費やし、迷惑をかけています。そこで、計画投資省は実施可能な企画を集中的に作成するため、政府にアドバイスする責任を負います。」
政治システム、企業共同体及び国民全体の努力により、ベトナムは今年度の経済社会目標の達成に取り組んでいます。