メコン川流域諸国同士の協力強化


メコン川流域諸国同士の協力強化 - ảnh 1
写真提供: Duc Tam


22日と23日の両日、ミャンマーで第7回カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム協力首脳会議、及びACMES=エーヤーワディ・チャオプラヤ・メコン経済協力戦略の第6回首脳会議が開催され、ベトナムのグエン・タン・ズン首相率いる代表団が参加しています。会議への参加を機に、ベトナムは地域諸国との貿易、投資、人材育成分野での協力と地域連携の強化を目指しています。

ASEAN=東南アジア諸国連合加盟10カ国の中で、発足時の加盟国であるインドネシア、ブルネイ、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン6カ国とカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの新規加盟4カ国とではGDP=国内総生産がかなりの差を見せる一方、市場の規模と経済分野の構築も異なっています。ASEAN共同体づくりという目標の実現が進められている背景の中で、発展の格差はASEANの未来に支障を来たす第一の要因となっています。それで、カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム協力首脳会議はメコン川流域とASEANの参入の要求に応えるため、創設されたものです。

効を奏する協力メカニズム

2004年末に、ラオスの首都ビエンチャンで第1回カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム協力首脳会議が行なわれましたが、毎年、加盟国は順番で開催しています。会議を通じて、加盟諸国は交通・運輸、農業、工業、医療、環境、エネルギー、人材育成などの分野で協力を強化する決意を示しました。

現在、4カ国ではインフラ整備、交通・運輸、情報技術・通信、人材育成を中心に200件あまりのプロジェクトが効果的に行われ、貧困解消、環境改善、観光発展に寄与しています。しかし、4カ国の発展を加速するためには、協力の潜在力を最大限に活用する必要があるとしています。今回の首脳会議でこれまでの4カ国の協力が点検されるほか、経済、貿易、投資、交通、農業、工業、エネルギー、観光、人材発展を中心とする今後の協力方向について討議が行なわれています。また、域外諸国の投資が呼びかけられます。

ベトナム、メコン川流域の協力に積極的に参加

これまで、ベトナムはカンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナムの協力メカニズムに積極的に参加し、年間行動計画の作成で主導的な役割を果たす一方、協力の効果向上を目指すいくつかのアイディアを提案してきました。2013~2014年期、ベトナムはASEAN観光インフラ連結でのマーケティング・通信作業グループの担当者を務めてきました。

今回の会議で、グエン・タン・ズン首相はカンボジア、ラオス、ミャンマーの指導者らとメコン川流域の10の協力メカニズムとメコン川流域全体の持続的発展計画の実施状況を点検するとともに、アメリカ、日本、韓国、ADB=アジア開発銀行との協力を評価します。

ミャンマー滞在中、ズン首相はACMES=エーヤーワディ・チャオプラヤ・メコン経済協力戦略の第6回首脳会議にも参加し、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイの加盟4カ国の指導者と工業・エネルギー、観光、貿易・投資、農業、人材育成、交通連結、医療、社会安全保障、環境分野での2013年から2015年期のACMECS行動計画の実施状況を評価し、ACMECSの協力をASEAN経済共同体の構築と連携させ、進めることが狙いです。

ベトナムは会議への参加を機に、地域連結をはじめ、貿易・投資協力、水資源の保護、人材育成を促進する姿勢を固めるとともに、国際社会での地位向上、メコン川流域協力メカニズムでの牽引役としての役割の遂行に尽力すると表明しました。

ご感想

他の情報