中国、複数の国の国益を侵害

(VOVWORLD) - この1ヵ月、中国は2回にわたり、ベトナム領海を侵犯しました。これは、1982年国連海洋法条約を含め国際法に深刻に違反する行為であると批判されています。また、地域にある複数の国に被害をもたらしています。
中国、複数の国の国益を侵害 - ảnh 1      ベトナム領海にあるDK1リーグ

この数日、中国の調査船「海洋地質8号」とその護衛船は2回にわたりベトナムの海域に違法に侵入しました。その行為は緊張のエスカレートに繋がり、この海域での安全保障と航行の自由を脅かしています。ベトナムは抗議し、中国の違法行為に猛反発するとともに、中国側に対し、それらの船舶を撤退させるよう要請してきました。

国際社会の反発

また、国際社会も懸念を示し、中国の行為に反発しています。アメリカのアジア太平洋安全保障研究センターの研究者アレクサンドル・ブビン教授は、「中国の行為は多大なリスクをもたらす」と指摘し、次のように語りました。

(テープ)

「2つの大きな危険があると思います。この行動は、中国がこの海域への支配権を拡大させたいことを示しています。2つ目は、中国の一方的な行為が国際法に違反していることです。これらの行為は、中国が国際法よりも高い権威を持つことに繋がります。」

これまで、多くの国は中国の一方的な行動に懸念を表明しています。また、ベトナムがあらゆる紛争を国際法に従って平和的措置で解決するという立場を堅持していることを歓迎しています。アナリストらは、「ベトナムの立場は、中国が国際法を順守するよう働きかけることに役立つ」と評価しています。先ほどのブビン教授は次のように語りました。

中国、複数の国の国益を侵害 - ảnh 2       ブビン教授(写真:AP)

(テープ)

「ベトナムや、フィリピン、マレーシアなど沿岸諸国だけでなく、ほかの国々も国際法を保護するために声をあげる必要があると思います。各国は団結して、中国の一方的な要求に対抗する必要があります。」

一方的な行動を受け入れない姿勢

中国がベトナムの領海を侵犯することは受け入れられるものではありません。中国側は、10回にわたり、ベトナムとASEAN諸国に対し、「中国は地域の平和、安定に責任がある」と確認してきましたが、その行動は中国の公約に逆行しています。これは、中国の国際社会における地位や、役割、威信に悪影響を与えています。

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