人事問題、ベトナム共産党の第12回大会の成功につながる
ハノイで開催中の第11期共産党中央委員会の第11回総会の主要議題の一つは2016年の第12回党大会の人事問題です。今総会の開幕式で発言に立ったグェン・フー・チョン共産党書記長は、人事問題は非常に重要な課題で、しっかりとした準備作業が必要であると強調しました。
第11期共産党中央委員会第11回総会の開幕式
チョン書記長によりますと、党大会の最も重要な議題は、共産党の路線と政治任務について議論・決定すること、及び、党の幹部を選出することです。第12回党大会を開くまでは、党中央委員会は党大会の政治報告などを完備すると共に、党の規約に従って人事面を準備しなければならないとしています。
政治任務を実現させる人事
グェン・フー・チョン書記長は、今総会で中央委員会は、ベトナム共産党の第12期中央委員会、政治局、書記局、書記長、中央検査委員会の人事、及び、2016―2021年期の国家機関の主要幹部の人事を決定する基盤として第12期中央執行委員会の人事問題の方向について討議・決定すると明らかにしました。
チョン書記長によりますと、ベトナムはこれから、大きなチャンスを迎えながらも、大きな試練にも直面すると考えられています。そのため、党の健全化、民族の力の発揮、ドイモイ(刷新)事業と工業化現代化事業の加速、周辺環境の平和維持と安定化は重要であるとしています。チョン書記長は次のように語りました。
(テープ)
「こうした大きいながらも、複雑な事業を成功させるためには、党の最高機関である中央執行委員会を、戦闘力の高い組織、政治的指導の核心、全党・全国民の団結・統一の中心として建設しなければなりません。これはベトナム共産党と民族の運命及び国の将来につながります。」
人事準備作業の責任
グェン・フー・チョン書記長は、人事小委員会は、党の第6回大会から第11回大会までの経験、及び、実践上の要求に基づいて、第12期中央執行委員会の人事問題の方向に関する草案を作成したと明らかにしました。人事小委員会は、この草案について、各レベルの党委員会や国家機関の意見を集約し、これらの意見を政治局に報告しました。
政治局はこの報告に基づいて、第12期党中央執行委員会の人数、機構、選出などに関する規定、及び、執行委員会、政治局、書記局のメンバーの基準について、今総会で中央委員会に提案します。
ベトナム共産党のグェン・フー・チョン書記長
グェン・フー・チョン書記長は、中央委員会の委員に対し、人事面の準備作業の意義を十分に認識した上で、集中的に討議するよう求めました。また、チョン書記長は、政治的本領、道徳、生活上の様子、党の団結・統一を守る意識など中央執行委員会、政治局、書記局のメンバーの基準について注意深く考えるべきであると強調し、次のように述べました。
(テープ)
「人事面の準備作業では、責任感、客観性、党の規則や規定を守る意識、党と民族の事業を第一にする姿などを特別に重視する必要があります。個人主義、日和見主義、派閥主義などに徹底的に反対しなければなりません。」
グェン・フー・チョン書記長は、人事面の準備作業と共に、第12回党大会の参加者の人数や機構、地方行政府の組織の充実、ロンタイン国際空港建設プロジェクトなどについても触れました。チョン書記長は、中央委員会の委員に対し、責任感を高めて知恵を発揮した上で、中央執行委員会の今総会を成功させるよう求めています。