企業を経済の原動力に


既にお伝えしましたように、来る29日、 ホーチミン市で、「ベトナム企業、経済の原動力」と題するグエン・スアン・フック首相と企業の会合が行われます。フック首相が就任してから企業と会合を行うのは今回が初めてです。


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この会合は企業を経済の原動力にするため、経営環境の改善を目指す解決策を見出すのが狙いです。会合で、ハノイとホーチミンの両都市とベトナム商工会議所は企業にできる限り便宜を図ることを公約し、その趣旨を内容とする覚書を締結する予定です。


企業の成長へ向けて

今回の会合には直接方式とテレビ会議方式の両方で同時に行われることで、数千社の企業の代表が参加する見込みです。ホーチミン市の会場では、民間企業300社のほか、外資系企業50社、20の企業協会の代表が出席します。

また、全国の62の省と市はそれぞれテレビ会議が同時に行われ、それぞれのテレビ会議には50社から100社の企業の代表が出席する見込みです。

ベトナム商工会議所のヴ・ティエン・ロック会頭は、「企業はフック首相との会合を企業の発展チャンスとみなしており、いろいろな提案などを出すであろう」と述べ、次のように語りました。

(テープ)

「企業は、政府が企業発展を目指す行動計画を作成することを望んでいます。まずは、マクロ経済を安定させること、インフレを4% 以下に抑えることです。また、経営・投資環境について、ASEANのランキングでベトナムがトップ4に入るために、経営・投資環境の改善プログラムを徹底的に展開すること。そして、政府は企業法と投資法を効果的に実施するためにこれらの法律の実施への監視を強化する必要があると思います。さらに、企業は、政府が国会に中小企業支援法案を早期に提出することも望んでいます。」

このように語ったロック会頭はまた、「企業にとって行政改革も重要である」と指摘しました。ベトナム投資開発グループの会長でハノイ市選出の議員グエン・ティ・グェット・フォンさんも「行政改革は企業のコストダウンにつながる」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「政府は、行政改革をさらに加速させる必要があると思います。行政システムの活動の効果向上は企業にとって時間と費用の削減に役立つので、企業のコストダウンにつながるのです。また、政府に対し、実業家の育成を目指す具体的な計画を立てると共に、若者の創業を手伝っていただければ、と思います。」


企業の困難解決

企業が直面している困難の解決策を見出すために、29日の会合には首相だけでなく、全ての関連省庁と地方の指導者らも出席します。関連省庁と地方の指導者らは企業の話を直接聞いて企業の困難がよくわかるようになります。

政府事務局のレー・マイン・ハー副局長によりますと、会合で、企業は企業法の実施、税制、金融、交通など全ての分野で生じている問題を自由に取り上げることができます。会合直後、フック首相は、関連各省庁・地方と会議を開き、企業の困難解決について話し合う予定です。また、政府は来月、企業への支援 を主な内容とする決議案を討議・採択する見込みです。

今年の1月に行われた第12回党大会で出された決議は、民間経済セクターを経済の原動力にすることを強調しています。こうした精神により、企業は、29日に予定されている首相と企業との会合で、関連各省庁と地方は企業の意見と提案を受け入れ、具体的な解決策を見出すことで、企業の発展を支援してくれると期待しています。

 

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