既にお伝えしましたように、４日午前、ハノイで、第１２期ベトナム共産党中央執行委員会の第６回総会がグエン・フー・チョン書記長の主宰の元、開幕しました。総会で、党中央執行委員会は、2017年の経済社会と財政・予算の状況、2018年の経済社会発展計画と財政・予算案、国民の健康保護作業と人口問題、国家機関の活動の効果向上、政治システムの健全化などについて協議する予定です。開幕式で演説にたったチョン書記長は、今回の総会は、経済社会発展、政治システムの刷新など国の重要な課題について話し合うと明らかにしました。

会議で発表しているチョン党書記長

実効性の高い措置

2017年の経済社会と財政・予算の状況、及び、2018年の経済社会発展計画と財政・予算案について、チョン書記長は党中央執行委員会委員らに対し、国内外の状況、そして、それぞれの地方・部門の実情に基づいて、今年初めからの９ヶ月間で収めた成果と、残されている問題を明らかにするよう求め、次のように語りました。

（テープ）

「第１２回党大会で出された目標や任務、そして、党中央執行委員会の各決議と対照して、着実な経済社会発展、成長モデルの刷新、経済構造の転換、社会主義を志向する市場経済体制の完備、国営企業の再編成とその活動の効果向上、民間経済セクターの発展を目指す必要があります。」

また、チョン書記長は、残されている問題を解決するための具体的な措置を見出すよう求め、次のように述べました。

（テープ）

「２０１８年の最も重要で基本的な目標を明らかにしたうえで、実効性が高い措置や政策を見出す必要があります。その中で、成長モデルの刷新、経済構造の転換、公共債務の抑制、不良債権の処分を目指す措置や政策は重要です。そして、投資経営環境の改善を通して、全ての財源を最大限に活用して経済社会の着実な発展を目指します。」

政治システムの刷新

そして、チョン書記長は、政治システムの刷新や、行政システムのリストラを目指す総合的な解決策を見出すよう求め、次のように語りました。

（テープ）

「解決策は、実施可能なもので、実施段階が明らかにされなければなりません。これらの解決策は、短期的にも長期的にも、党・国家・祖国戦線など政治システム全体が直面している問題の解決に役立たなければなりません。」

国営企業と国立組織の再編について、チョン書記長は、その再編は政治システムの刷新の一部で、重要な意義を持っていると述べました。また、国営企業と国立組織の再編は、社会主義を志向する市場経済の発展、国際社会への参入、第４次産業革命が進められている背景の中で、進められる必要があるとしています。

チョン書記長は、今回の総会の議題は、国の差し迫った問題に関するもので、社会全体の関心を集めていると明らかにしました。