今回の総会では、党中央委員会は複数の重要かつ複雑な問題を討議し、中でも、国の経済社会状況と2018年の計画や、国立機関の刷新、政治システムの健全化などがあります。

2018年におけるマクロ経済の安定維持

チョン書記長は、来年の中心的な任務に触れ、「それらはマクロ経済の安定維持や、インフレ抑制、成長の質的向上、国民の生活改善、社会安全保障と社会福祉の確保である」と指摘し、「特に、成長モデルの刷新を経済再構築と結び付けて行うことや、生産性を高めること、経済の競争力を向上させること、気候変動対応能力を高めること、天然資源と環境保護を強化することに力を入れていく必要がある」と強調しました。

また、チョン書記長は、行政改革や、汚職・浪費防止対策、国防・安全保障の確保、国際社会への参入促進などを重要な任務として取り上げました。これらの任務遂行と目標達成のための方法に関し、チョン書記長は次のように語りました。

（テープ）

「全国民の大団結の力や、創造力を活用し、指導能力を高める必要があります。投資経営環境改善のために、体制完備や、綱紀粛正を進めていきます。また、公的投資の資金調達や、国営企業の株式化を加速させます。さらに、歳出・歳入の再構築、歳出超過の抑制、公的債務の管理、国立機関の再構築とその活動効果の向上、民間経済セクターの発展とその潜在力の活用も効果的な措置です。」

政治システムの刷新・健全化

チョン書記長は、政治システムの刷新・健全化の重要性を強調した上で、政府や、各機関、地方に対し、この作業に全力をあげて取り組んでいくよう要請し、「これは国の発展を決定する差し迫った問題である」としています。チョン書記長は次のように語りました。

（テープ）

「党は政治システムの建設・管理・組織を全面的に指導するという原則を徹底して守らなければなりません。党の指導的役割や、国家の管理、国民の主人公としての権利を発揮させていく必要があります。政治システムの健全化を促進しながらもその統一性を確保しなければなりません。国の新しい発展段階に合致する政治システムの総合的なモデルを構築することも重要です。人事問題に関し、才能と道徳を兼ね備えた幹部の育成、採用、任命に関する体制を定めなければなりません。」

政治システムの刷新・健全化と同時に、国立機関の組織完備と管理方式の刷新、その活動の効果向上も優先課題と見られています。これに関し、チョン氏は次のように語りました。

（テープ）

「国家は、公的サービスの提供を確保するとともに、国家予算を使用して国民の公的サービスへのアプローチに有利な条件を作り出さなければなりません。国立機関のよき伝統や、非営利という原則などを維持する必要があります。公的サービス市場の健全な発展のために、あらゆる力を活用していきます。」

このように語ったチョン書記長は、「今後も、多くの困難と試練があるが、国の発展事業のために、第12回党大会決議と今総会の決議を効果的に実施しなければならない」と強調しています。