既にお伝えしましたように、26日、ハノイで、第12期ベトナム共産党中央執行委員会第9回総会は2日間の議事日程を終え、閉会しました。閉幕式で発言にたったグエン・フ・チョン党書記長・国家主席は、今総会で出された決議などは、党の上級幹部の育成と人事に関わる重要な意義を持っていると強調しました。

今総会では、2021年から2026年期の党中央執行委員会の人事案が決定されたほか、政治局員・書記局員に対する信任投票が行われ、2018年の政治局・書記局の指導に関する報告が発表されました。

党９中総

幹部関連作業は非常に重要

2021年から2026年期の党中央執行委員会の人事案について、チョン書記長・国家主席は、「党中央執行委員会はこの人事案について深く研究・討議したと明らかにし、政治局と関連各部署は党のルールなどに基づき、今までの経験を活かした上で、この人事案を作成したと評価しました。チョン氏は次のように語りました。

（テープ）

「党中央執行委員会の立場として、幹部関連作業は最も重要な作業なので、効果的かつ慎重に行わなければなりません。これは、国民から委託された任務を果たすことができる、道徳の面でも能力の面でも優れた幹部の育成に役立つからです。幹部関連作業の中では、幹部の人事企画は、幹部関連作業が当面の要求と長期的な要求の両方にも応えてうまくいくことに繋がるもので、非常に重要な意義があります。」

チョン党書記長・国家主席によりますと、今期の党中央執行委員会は、2021年～2026年期の党中央執行委員会の人事案を行った後、政治局と書記局の人事案を行ってから、党と国家の主要ポストの人事案を決めるという流れについて賛成多数で一致したとしています。

幹部関連作業で団結を強化

今総会で、政治局員と書記局員に対する信任投票が行われました。この信任投票が行われるのは今回が2回目です。今回の信任投票は、政治局員と書記局員の努力を認めると共に、政治局員と書記局員がまだやっていないことを反省し、絶え間なく心身練磨をするように奨励するという効果があると見られています。また、信任投票の結果は、幹部の評価・配置にも役立ち、党と国家の上級幹部づくりに寄与すると期待されています。チョン党書記長・国家主席は次のように語りました。

（テープ）

「信任投票の結果は、政治局員と書記局員に対する党中央執行委員会の客観的な態度、公平な評価、高い責任感などを示しています。また、この結果は、党中央執行委員会内の高い団結と統一性の現われでもあります。そして、それぞれの政治局員・書記局員にとって自分自身を反省した上で、己の弱点を正しながら、自分の強みを発揮するチャンスでもあります。これは、委託された任務を立派に果たし、全党と全国民の信頼と希望に応えることにつながるでしょう。」

チョン党書記長・国家主席によりますと、党中央執行委員会は、2018年の政治局・書記局の指導に関する報告について賛成し、政治局と書記局に対し、党中央執行委員会の意見を受け入れ、これからの任務を立派に果たすように全力を尽くしてゆくよう求めているとしています。