(VOVWORLD) -新型コロナウイルス感染症の影響で、約130万人の労働者が都市部から農村部へ、大きな経済の中心地から各地方へ移転せざるを得ませんでした。
ベトナム政府は、生産活動の再開を目指して、労働市場の早期回復を2021年末までの主要な任務、方策として見なしています。これは、経済回復に有利な条件を作り出すための重要な措置となっています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、約130万人の労働者が都市部から農村部へ、大きな経済の中心地から各地方へ移転せざるを得ませんでした。
労働者が職場に復帰し、生産活動が安定している。
この数日間、労働者は幾つかの省・市の職場に復帰しています。南部ビンフォック省労働傷病軍人社会事業局によりますと、10月中におよそ7割の労働者が職場に戻ってきました。また、多くの企業は、大量の労働者の採用を必要としています。
ホーチミン市第9区ハイテク地区に復帰した労働者数もおよそ7割に達しました。11月までに、全ての労働者が戻ってくる予定です。ホーチミン市工業団地企業協会のグエン・バン・ベ会長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ホーチミン市では、32万人の労働者と1500社を擁する18の輸出加工地区とハイテク地区が活動しています。現在、これらの企業の約91%は新常態の下で生産活動を再開しました。約20万人の労働者が職場に復帰しました。全ての労働者は、新型コロナワクチンの2回目接種を受けました。」
一方、南部バリアブンタウ省チヤウドック県人民委員会のレ・タィン・リエム副委員長は次のように語っています。
(テープ)
「出稼ぎ労働者に雇っている企業は、現時点で、およそ4∼5%の労働力不足が予測されています。近日中に、これらの出稼ぎ労働者が職場に戻ってくる予定です。バリアブンタウ省の工業団地にある各企業は生産活動を既に回復し、安定化させました。」
他方、北部バクザン省では、現時点で、社会経済状況は完全に回復しました。省内の工業団地にある全ての企業は、生産活動を再開しました。特に、大規模な企業は、生産活動を迅速に回復し、労働者を疫病の流行前と同じく、あるいはそれ以上の割合で雇っています。
労働者の受け入れに有利な条件を作り出す。
労働傷病軍人社会事業省傘下職業訓練総局・正規労働者養成局のブ・スアン・フン局長は、次のように語りました。
(テープ)
「各企業が労働者を適宜に採用できるように、職業訓練総局は、2つの方策をとる予定です。第1の方策は、学生が企業の職場で実際の勤務を体験すること。第2の方策は、学生募集を推進して、職業に必要な技術、技能を身に付けるための各種職業訓練を実施することです。これらの方策は、企業の経営生産活動への学生、生徒を活用することが出来ます。さらに、職業訓練学校と企業との連携を強化する一方、職業訓練学校の学生、生徒が経営生産活動に参加するための有利な条件を作り出します。」
タイン副センター長 |
その一方で、ハノイ市雇用創出サービスセンターのブ・クアン・タイン副センター長は、次のように語りました。
(テープ)
「新型コロナウイルス感染症が引き続き抑制された場合、私たちは、幾つかの地方と連携して、求人情報・求職者情報提供、及び、職業紹介などの活動を行う予定です。これは、企業と労働者を少しでも補助したいのです。」
職場に復帰する労働者が増加することは、経済回復の便宜を図ることでしょう。