南部メコンデルタ地域の開発

(VOVWORLD) -これまでに、ベトナムは、飢餓一掃・貧困解消を成功させた国家として知られていますが、今後、気候変動対策においても成功する国になる可能性があります。
南部メコンデルタ地域の開発 - ảnh 1 第13回党大会の準備にあたる経済社会小委員会の会合の様子=chinhphu.vn

    政府事務局の報告によりますと、ベトナムの2019年の持続可能な開発指数は、2016年に比べ36ランクアップ、また、2018年より3ランクアップし、162の国と地域の中で54位に立ちました。ASEAN=東南アジア地域では、ベトナムはタイに次いで2位でした。特に、ベトナムの気候変動指数は、94点で、かなり印象的なものとなっています。また、飢餓一掃・貧困解消指数は、95点、教育指数は91点、エネルギーアプローチ指数は82点でした。

これまでに、ベトナムは、飢餓一掃・貧困解消を成功させた国家として知られていますが、今後、気候変動対策においても成功する国になる可能性があります。

南部メコンデルタ地域への新たなビジョン

去る7月16日、南部カントー市で開催された第13回党大会の準備にあたる経済社会小委員会の会合で、グエン・スアン・フック首相は「政府の任務は、気候変動対策を成功させ、国内最大のコメ生産地域であるメコンデルタ地域の持続可能な開発、安全性、繁栄を図ることである」と強調しました。

フック首相によりますと、この5年間、メコンデルタ地域は、高い経済成長、積極的な経済構造転換、発達した加工産業、改善された投資・経営環境、全国平均より低い多次元貧困率を遂げたということです。

フック首相は次のように語りました。

(テープ)

「メコンデルタ地域の2045年までのビジョンを確定する必要があります。このビジョンは、地域全体の連結、迅速でかつ持続可能な開発、幾つかの分野における画期的な発展を目指すことも重要です。ですから、メコンデルタ地域における気候変動が激化している背景の中で、この地域をより速く、より持続的に発展させるための考え方や行動をとらなければなりません。」

政府はメコンデルタ地域に配慮する

こまでに、ベトナム政府は、メコンデルタ地域の発展事業のため、心力と知力を注ぐだけでなく、巨額を拠出してきました。計画投資省によりますと、メコンデルタ地域における2016年~2020年期の農業、交通、医療の発展などへの中期公的投資額は約83億ドルに上っています。また、向こう5年間に、この地域における重要なインフラ整備、気候変動対策プロジェクト、生活と生産用水の供給などを加速させるための拠出額は、約20億ドルであると提案されています。

また、フック首相は次のように語りました。              

(テープ)

「13の省と市からなり、また、約2千万人を擁するメコンデルタ地域の持続可能な開発を良好に実現しなければなりません。その目標を達成するためには、農業部門の再構築を気候変動対策と結び付けて行い、調達・生産・物流、営業・販売に至るバリューチェーンの構築、商標作りなどを進める必要があります。」

さらに、フック首相はメコンデルタ地域における陸路、鉄道などの交通インフラの急速な発展のためにあらゆる力を調達するという各地方と省庁の提案に賛成しました。

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