(VOVWORLD) -ベトナム共産党中央政治局はベトナムにおける各宗教の団結強化に関する提案を作成しています。これに関して、ベトナムにおける各宗教の団結強化は政治システム全体の責任だけでなく、各宗教の組織自体の責任でもあるという意見が相次いでいます。
(写真:baogialai.com.vn) |
多民族、多宗教の国であるベトナムにとって、各宗教の団結強化は大きな課題とみなされています。これまで、党と政府は信教の自由を保障するため、宗教・信仰に関連する多くの政策や主張を制定、完備させています。
各宗教の団結強化は政治システム全体の責任
ベトナムにおける各宗教の団結強化に関する提案に関して、ベトナム仏教協会中央運営評議会のティック・ティン・タム( Thich Thien Tam) 副会長は次のように語りました。
(テープ)
「それぞれの宗教はいずれもベトナム祖国戦線のメンバーであることから、互いに緊密な関係を結び、国の建設防衛事業に参加する有利な条件に恵まれています。各宗教を始め、祖国戦線に寄せられた党と政府、各社会団体は重要な意義を持っています。政府は各宗教の施設の改修、修理に深い関心を寄せています」
ベトナム祖国戦線中央委員会のレー・チュェン( Le Truyen) 委員は「各宗教の団結を深化させる効果的な方法の一つは行政権や祖国戦線と各宗教の聖職者や教徒との対話や会合を強化する」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「これらの対話や会合は各宗教の団結を深化させるための最も重要な方法です。その中に、会合に参加する代表はいずれも真心を持つ必要があります。つまり、互いに尊重しあい、相互に理解しあうということです。」
祖国戦線は各宗教の団結に核心的役割を担う
ベトナムにおける各宗教の団結強化に関する提案の中で、共産党中央政治局は各地方や各レベルの行政府における各宗教の団結とその団結の重要性に関する関連各機関の認識向上を取り上げました。提案によりますと、ベトナム祖国戦線は各宗教の団結に重要な役割を担います。ベトナム社会科学アカデミー所属宗教研究所のグェン・コク・トアン( Nguyen Quoc Tuan) 元所長は次のように語りました。
(テープ)
「祖国戦線は各宗教間の架け橋としての役割を立派に果たす必要があります。これは非常に重要なことです。そして、祖国戦線は宗教を信仰する人々と信仰しない人々との対話の仲介役を担わなければなりません。祖国戦線は『団結、統一性を作り出す』という自らの指針を実施する必要があります。」
ベトナムに居住している各民族における重要な一部である各宗教の教徒は常に団結して、全国民と共に力を合わせて、国の建設防衛事業に全力を尽くしてきました。各宗教の教徒が党と政府の宗教政策を基礎に、団結を強化するのは民族大団結の力を活かして、国の発展事業に貢献する意味になることでしょう。