(VOVWORLD) - この間、ベトナム共産党の第13回全国代表大会に提出される文献草案への全党、全軍、全国民の意見集約が行なわれています。
2011年~2020年期の経済社会発展10か年戦略の実施状況を総括し、2021年~2030年期の経済社会発展戦略の作成に関する報告案には市場経済体制の整備、人的資源の迅速な開発、現代化へ向けての交通・都市のインフラの整備が3つの突破口となり、国会議員の注目を集めています。
2011年~2020年期の経済社会発展10か年戦略の実施状況を総括し、2021年~2030年期の経済社会発展戦略の作成に関する報告案は向こう10年間、社会主義を志向する市場経済体制の質的向上、充実を継続すること、国家管理、中でも現代化へ向けての社会と発展事業の管理方法を刷新すること、経済、社会インフラ、とりわけ交通・エネルギー、情報技術、大都市、気候変動分野のインフラの整備を進めることを3つの戦略的な突破口に定めました。中部高原地帯ダクラク省選出のブイ・バン・クオン国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「人材、インフラ、体制に関する3つの突破口はいずれも重要です。体制に関する突破口は国家管理を強化すること。人材に関して、労働生産性を向上させ、成長を推進すること。インフラ、特に交通のインフラに関しては発展事業に原動力をつけることが狙いです。」
体制に関する突破口は最も重要であると定められています。これにより、あらゆるリソースを効果的に活用し、分権や権力のコントロールを適切に行ない、健全でオープンな生産経営環境を整備することが図られるとしています。中部クアンチ省選出のド・バン・シン議員は次のように語りました。
シン国会議員 |
(テープ)
「市場経済体制の整備を目指し、全ての法律を点検する必要があります。第2、あらゆるリソースを活用するため、明確性を確保しなければなりません。また、法律には市場運営に開放的なメカニズムをつくることが定められる必要があると思います。」
人的財源に関する突破口に関し、2011年~2020年期の経済社会発展10か年戦略の実施状況を総括する報告案は重点的な分野に携わる管理職や指導者をはじめ、質の高い人材育成を優先的に行なうと強調しました。これは教育事業の質的向上、科学技術の適用と移転の強化、ベトナムの文化づくりとベトナム人の力、文化価値の発揮を求めるとしています。南部カマウ省選出のレ・タイン・バン国会議員は次のように語りました。
バン国会議員 |
(テープ)
「幹部の能力を見極めた上で、適切な分野に配置することが重視されなければなりません。質の高い人材は政策の策定や実施の組織とガバナンスを行なう主体となっています。国を発展させるため、党中央委員会に機知に富んだ人物が選出されるよう希望します。」
インフラに関しては、報告案は交通や気候変動対応に関する重点的な建設工事について触れますが国家のデジタル転換やデジタル・エコノミー、デジタル社会づくりを目指すデジタル・インフラの整備を優先的に行なうと強調しています。
3つの戦略的な突破口の実施は第13回党大会の重要な任務であると定められています。全党、全軍、全国民、各レベル、部門がこれらの突破口を貫徹させ、言行を一致させることは向こう10年間の経済社会発展戦略の効果的実施に貢献するでしょう。