(VOVWORLD) -現在、国外在留ベトナム人の数はおよそ450万人で、世界の109の国々と地域に在住しています。毎年、ベトナムの伝統的旧正月テトが近づくと、世界各国在留ベトナム人多数が一時帰国して、テトを過ごしています。
ホーチミン市の国外在留ベトナム人担当委員会の
チャン・ホア・フォン 副委員長
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8日、ハノイの国立会議センターで、外務省所属国外在留ベトナム人担当委員会は、母国の伝統的お正月テトを迎えるために一時帰国している国外在留ベトナム人を歓迎する「故郷の春2018」というイベントを行いました。
「将来が明るいベトナム」をテーマにしたこのイベントで発言にたったチャン・ダイ・クアン国家主席は、「国外在留ベトナム人はベトナム民族と切り離すことのできない1部である」と再確認した上で、国外在留ベトナム人が心を一つにして、愛国心と民族大団結の精神を発揮して、母国ベトナムの建設に全力を尽くすよう求めました。
同胞の温かい心に包まれている
30年間にわたり、ハンガリーに在留していたファン・ビック・ティン( Phan Bich Thien) 博士は毎年のように、旧正月テトがやってくると時間をやりくりして、母国ベトナムに一時帰国し、テトを過ごしています。ティン女史は現在、母国ベトナムに多くの投資プロジェクトを行っています。ティン女史は党と政府は具体的な行動で、国外在留ベトナム人に深い関心を寄せている。」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「党と政府は国外在留ベトナム人に深い関心を寄せています。その一例としてあげられるのは国外在留ベトナム人がベトナム祖国戦線中央委員会に代表が居るということです。」
国外在留ベトナム人は新しい情勢に実施される国外在留ベトナム人に関する指示45号、または、決議36号についてよく触れています。これらの政策は民族大団結づくりや祖国建設防衛を目指し、ベトナム共産党が打ち出した終始一貫した主張を示しています。ホーチミン市の国外在留ベトナム人担当委員会のチャン・ホア・フォン( Tran Hoa Phuong) 副委員長は「ホーチミン市の行政府は都市の建設事業において、国外在留ベトナム人の意見に耳を傾けている」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ホーチミン市の各部門、機関、地方は同市の建設事業において、常に国外在留ベトナム人と連携して、国外在留ベトナム人が提出した構想や提案を参考にしています。私たちは民族大団結のため、国外在留ベトナム人の力を活用するようにあらゆる手を尽くしています」
国外在留ベトナム人の潜在力の活用
『国外在留ベトナム人はベトナム民族と切り離すことのできない1部』という主張を実施して、近年、ベトナム共産党と政府は民族大団結を深化させるため、様々な政策をとっています。国外在留ベトナム人の実業家からの投資を誘致するため、ベトナム政府は投資手続きを改革しました。
これにより、現在、アメリカ、ロシア、フランス、オランダ、カナダ、日本など世界各国に在留しているベトナム人実業家およそ3千5百人がベトナム全国の63の省や市の内の51の省や市に投資を行っており、その投資総額は84億ドルにのぼっています。
国外在留ベトナム人実業家が投資している分野は不動産、ホテル・レストランサービス、観光、ソフトウエア技術、石油ガスサービス、電気生産、水産物の養殖などに集中しています。国外在留ベトナム人の投資活動により、国内の実業家の先進的科学技術の駆使と製品の多様化に有利な条件を作り出しています。
また、毎年、国外在留ベトナム人は多額の金額を母国ベトナムに送金しています。2017年12月現在、国外在留ベトナム人が母国ベトナムに送金した金額は52億ドルに達し、2016年と比べて6%増となりました。これはベトナムの経済発展に重要な意義を持っています。