(VOVWORLD) - 第12期ベトナム共産党中央委員会第13回総会の開幕演説で、グエン・フ・チョン党書記長・国家主席は党中央委員会に対し、2020∼2021年期における国の経済社会状況を評定・予測するよう求め、「その評定・予測は科学的根拠によるものでなければならない」と強調しました。
実際、2020年は、ベトナムの2016年から2020年の5か年計画の実施や、2021年から2025年の5か年計画の立案・展開などにとって、極めて重要な意義を持つとみられていますが、今年初めから、国内外の状況は複雑に推移し、予断できない要素がたくさんあります。
特に、新型コロナウイルス感染症は、ベトナムを含め世界経済に大きな打撃を与え、1929∼1933年期の世界恐慌以来、最も深刻な危機を引き起こす可能性があります。
これに関し、チョン党書記長・国家主席は次のように語りました。
(テープ)
「年初からの経済社会状況の評定と年末までの予測は、第12回党大会と党中央委員会が設定した任務・目標の実施を客観的に評価するための基礎となります。また、来年の経済社会発展目標の設定と2021年から2025年の5か年計画の立案・展開にとっても、重要なベースでもあります。」
グエン・フ・チョン党書記長・国家主席=nhandan.com.vn |
そのうえで、チョン党書記長・国家主席は党中央委員会に対し、未解決問題と弱点の究明・分析に力を入れ、教訓を引き出すよう要請しています。その中で、パンデミック・世界経済の衰退・世界市場の変動・自然災害・気候変動による消極的な影響や、それらの影響を克服するために適用されている政策・措置、および、マクロ経済の安定維持、国防安全保障の確保、経済の持続性確保、平和環境の維持などに対するこれらの政策・措置の効果・弱点・重要性の指摘・分析に集中する必要があるとしています。
チョン氏は次のように述べています。
(テープ)
「疫病予防対策と経済社会発展事業の指導活動の成果や、弱点、教訓を客観的に分析・評定する必要があります。例えば、各レベルの党委員会と行政当局の指導力が高いかどうかとその指導が正しいかどうか、国会と各レベルの人民評議会を含め関連各機関の協力の効果が高いかどうか、全党・全軍の決意・団結精神・支持が高いかどうかなどです。」
さらに、チョン党書記長・国家主席は、「今後のパンデミック状況や、国内外の情勢の動向に関する客観的かつ科学的予測も重要な任務である」と指摘したうえで、党中央委員会の委員らに対し、それに力を入れていくよう指示しました。その予測・評定を基礎に、今後の優先課題や、具体的な方向・任務・目標を設定するとしています。