ハノイで開催中の第13期国会第8回会議では国会や人民評議会が選出・承認した役職者に対する信任投票実施に関する国会の決議案が討議されました。討議で、国会議員はこの投票が今後も実施されるもののこの投票の効果向上を目指すいくつかの対策を出しました。
国会や人民評議会が選出・承認した役職者に対する信任投票は役職者を評価する措置の一つで、ベトナム政治システムにおける民主性を示しています。また、国会が選出・承認した役職者に対する信任投票は立法、法律施行、および、司法などの機関が相互監視する活動でもあります。その他、これまで2回にわたり実施された信任投票を通じて、前回の信任投票に信任が低い幾人かの役職者は託された任務の遂行に取り組みを見せました。北部タイグェン省選出のレ・ティ・ガ( Le Thi Nga) さんは次のように語りました。
(テープ)
「現在の背景の中で、国会や人民評議会が選出・承認した役職者に対する信任投票を行うのは最も効果的な監視方法で、政府の指導活動に前向きな影響を与えます。この投票結果は客観的なものだと思います。」
これまでに実施してきた信任投票の結果を見ると今後も、この措置を引き続き実施してゆく必要があることがわかりました。しかし、この信任投票の効果を向上させるため、任期中に2回、信任投票を行う必要があるとの意見があります。ハノイ市選出のチュ・ソン・ハ ( Chu Son Ha) 国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「1つの任期中に2回、信任投票を行う必要があります。1回目は2年目で、2回目は任期4年目です。これらの信任投票は実際に、その役職者の活動を監視するからです」
また、今回の決議案に信任投票の対象となる役職者は「低信任」と評価された場合、辞任することができます。これは辞任する美学に寄与します。中部クアンナム省選出のファム・チュオン・ザン( Pham Truong Dan) 国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「この決議案には「 議員の過半数が「不信任」票を投じた場合、辞任することができるという条項を盛り込む必要があります。辞任しない場合、その役職者を推薦した者・機関が、その役職者の罷免や解任の決定を国会、人民評議会に求めることができます。」
2回にわたり実施された国会での信任投票は世論から高く評価されています。そのため、国会や人民評議会が選出・承認した役職者に対する信任投票実施に関する国会の決議案の改正は役職者の評価に寄与することでしょう。