(VOVWORLD) -24日と25日の両日、ハノイで開催中の第14期国会第6回会議の議事日程では、国会によって選出、または、批准された役職者に対する信任投票が行われることになっています。
国会が信任投票を行うのは今回が3回目ですが、第14期国会中に唯一のものとなっています。これに基づき、今国会では、国会から選出、または、批准された役職者50名に対する信任投票が行われます。しかし、国家主席と情報通信大臣は先日の国会で、選出されたばかりであるため、残りの役職である首相、国会議長、国家副主席、政府閣僚、常務委員会委員などは信任投票で選出されます。
国会監視活動の効果向上
全国の世論や有権者は今回の信任投票に特別な関心を示しています。南部ベンチェ省選出国会議員のリュウ・ビン・ニョオン氏は「信任投票を行うことは、国会の監視活動の効果を向上させる。また、それを通して、国会と人民評議会は国家権力機関としての責任を良好に実現した上で、国家機関活動の質的向上に寄与する。」と明らかにし、次のように語っています。
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「我々は第14期国会の中間期評価を進める中で、この時点に信任投票を行うことは極めて重要ですね。その評価結果に従って、まだ任務を果たしていない人は自分自身がさらに努力しなければならないことを認識することが出来るからです。また、信任投票で選出された役職者は、他の人よりさらに頑張らなければいけないと認識します。」
信任投票で選出された役職者の責任にを高める
ベトナム国会が2013年と2014年に信任投票を2回にわたって行ったことは、信任投票が効を奏し、投票で選出された役職者の責任や活動の効果向上に寄与してきたことを示しています。今回の信任投票の新たな点は、選出される人は、政治的思想、道徳、ライフスタイルの衰退などに関する自己評価、自己点検をまとめる報告を立てるということです。中部クアンビン省選出国家議員のグエン・フォック・フォン氏は次のように述べています。
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「信任投票の結果は、その役職者の業務能力や道徳、威信などを評価します。選出される人は信任度が高ければ、自分の能力をさらに活用しなければなりません。もし、得票率が低ければ、さらに取り組まなければならないと認識しなければなりません。」
他方、南部カマウ省選出国会議員のファム・バン・ホア氏は「全国有権者の意見や、思考、願望などは、信任投票を行うための重要な基礎である」と明らかにし、次のように語っています。
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「私たちは、信任投票の対象者から自己評価に関する報告を受け、研究してきました。今回選出される役職者が、第14期国会初頭から現在までに、どのように活躍してきたか、また、有権者と国会に対する公約をどのように実現したかなどに関心を持っています。その他、私たちは、メディアなどから、信任投票の対象者に関する情報も把握して、信任投票を率直でかつ客観的に行います。」
国会は信任投票を行うことを通して、監視活動を実現すると共に、国会から選出、または、批准された役職者に対する信任度を評価することになります。また、信任投票の対象者は、その投票結果に基づいて、自分の長所を活かす一方、欠点や弱点を克服することができます。