(VOVWORLD) - ベトナム国会の史上初のこうした臨時会議は、パンデミックにより発生した差し迫った課題の解決策を見出し、国の経済社会回復に寄与することでしょう。
4日午前、国会議事堂で、第15期国会の第1回臨時会議が開幕しました。ベトナム国会が臨時会議を開くことは今回が初めてです。今国会は、国の差し迫った課題の解決策を見出すことが狙いで、国の発展事業の要求に応えるための国会活動の刷新を示していると評されています。
国会の第2回会議が2021年11月中旬に閉幕した直後、臨時会議の準備作業が始められました。ヴオン・ディン・フエ国会議長の指導の下、国会常務委員会と国会の各委員会・機関は政府並びに政府の各機関、専門家らと会合を行い、臨時会議の内容について協議を重ねてきました。フエ国会議長は、時間に限られていても、臨時国会の内容を充実させなければならないと求めました。その中で、経済社会回復発展プログラムの展開に充てられる金融・通貨政策に関する決議案は今国会の重要な議題の一つとなっています。国会事務局のブイ・ヴァン・クオン局長は次のように語りました。
（テープ）
「経済社会回復は差し迫った課題なので、経済社会回復発展プログラムの展開に充てられる金融・通貨政策は非常に重要です。もし、この政策に関する決議案が今国会で採択されれば、2022年と2023年の経済成長には大きな弾みがつくでしょう。また、その後は効果も続くと思います。もし、今回の臨時国会の議題を5月に予定されている定期的な国会会議で討議すれば、差し迫った課題の解決は5か月遅くなりますね。」
国の発展にすべてのリソースを活用
ベトナム憲法によりますと、国家主席、首相、国会常務委員会、国会議員総数の3分の1のいずれかが要求すれば、国会は臨時会議を開催することができます。新型コロナによるパンデミックがベトナムの経済社会に大打撃を与えている背景の中で、全てのリソースを活用して経済社会を回復することは非常に差し迫った課題となっています。そのため、今回の臨時会議は国の発展事業の要求に応えるものであり、国民の願望に合致するものでもあると言えます。先ほどのクオン国会事務局長は次のように語りました。
（テープ）
「差し迫った課題があれば、国会は臨時会議を開催します。これは、国の発展及び国民に奉仕するためという最高目標です。そして、党の主張や決議を早期に実行に移すことに役立ちます。そうすることで、国会は憲法と法律で定められた自らの機能と任務を立派に果たすことができると思います。」
今回の臨時会議は8件の法案について討議・採択するとともに、経済社会回復発展プログラムの展開に充てられる金融・通貨政策に関する決議案、2021～2025年における東部南北高速道路プロジェクトへの投資計画案などを討議する予定です。ベトナム国会の史上初のこうした臨時会議は、パンデミックにより発生した差し迫った課題の解決策を見出し、国の経済社会回復に寄与することでしょう。