(VOVWORLD) -これまで国営企業の株式化は規定通り実施されていないから、今後、適切な対策を出す必要があるとされています.
国営企業の株式化は2016年~2020年における経済グループや総公社を始め、国営企業の再編を目指す重要な対策の一つとされています。しかし、これまで、国営企業の株式化は規定通りに実施されてこなかったため、今後、適切な対策を出す必要があるとされています。今月21日、グェン・スアン・フック首相は国営企業の株式化を強化するために開かれた会議を主催しました。
この1年間、国営企業の再編、改革とその効果向上に関する政府の行動計画、及び、2016年~2020年における経済グループや総公社を始め、各国営企業の再編計画が実施されており、これまで、前向きな成果を収めてきました。
注目すべきことは株式化された企業の活動が株式化される前と比べて良好な兆しを見せているということです。税引前利益や国家予算への拠出、資本金、収益、労働者の収入などがいずれも増加し、企業の管理が改善されています。ただ、その一方で、国営企業の株式化のスピードは遅く、求められる要求に応えられていないとの意見もあります。
いくつかの対策
しかし、現時点で、国営企業の株式化は地域と世界経済の複雑な動きから多くのマイナスな影響を受けています。さらに、株式化される国営企業の大部分は大手企業で、多くの分野で事業活動を行っていることから、株式化の準備には、時間がかかります。この困難を解決する対策に関して、北部クアンニン省選出のチャン・バン・ミン( Tran Van Minh) 国会議員は次のように語りました。
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「政府が管理すべき分野と社会からの資金を調達できる分野を引き続き点検する必要があります。国営企業の株式化にむけて投資家を誘致するため、企業における政府の保有割合は理にかなった程度で維持します。」
ベトナムは国営企業の株式化を加速させるため、今後も引き続き企業の再編に向けた政策や規制を完備させる必要があります。これと同時に、国営企業に対する政府の所有権と出資割合に関する権利、責任、義務に関する規定を完備させることも重要な意義があります。南部アンザン省選出のマイ・テイ・アイン・トゥエット( Mai Thi Anh Tuyet) 国会議員は次のように語りました。
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「現在、国営企業における、政府の資本の使用、管理を監視するのは各省庁や各地方の人民委員会が兼任していますが、この任務を専門的に担当する機関や人事を早期に配置するのは差し迫った要求となっています。また、民間企業と同様、国営企業の管理や従業員の賃金改革などは市場体制により実施されるべきです。」
株式化の加速
株式化された国営企業の証券の市場への上場を含め、各組織や個人が託された義務や責任を果たすための規制が今後制定されます。これにより、株式化された企業が効率に事業活動を行えうようになります。企業の改革発展指導委員会の委員長を務めるブオン・ディン・フエ( Vuong Dinh Hue) 副首相は次のように語りました。
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「株式化が急速に実施されるかどうかは最も重要な問題ではありません。より重要なことは株式化された企業の活動が効果的に行なわれるかどうかということです。特に、企業の土地使用計画案の承認や点検はきちんと実施されなければなりません。」
国営企業の再編は国の重要な分野で事業活動を行っている経済グループ、総公社を集中に実施されることから、国営企業がベトナム経済におけるリード役を維持することが狙いです。そのため、国営企業の株式化は各レベルの部門や機関の関心を集めています。