政府：「国民の健康保護を優先」（写真：VNA)

疫病が発生した直後、ベトナムは指導委員会を設立し、疫病予防対策に関する複数のシナリオを作成しました。また、国民に情報を十分かつ迅速に提供するとともに、予防対策を手ほどきしました。したがって、現時点まで、ベトナムは状況を効果的にコントロールしています。

 国民の生命の安全確保が優先課題

先ごろ、グエン・スアン・フック首相は指示を出し、その中で、各省庁、機関、地方行政府、企業、国民に対し、生産経営と社会安全保障を確保しながら新型コロナウイルスによる肺炎の感染予防対策を進めていくというダブル任務の実施に力を合わせるよう要請しています。また、国民の安全確保のために、経済的利益を犠牲にする決意を再三確認してきました。

その方針に従って、ベトナムは疫病予防対策に尽力しています。国内だけでなく、海外にいる国民の保護活動も展開しています。外国に駐在ベトナムの代表機関はそろって、自国民を保護するホットラインを設置し、1日24時間有人対応体制を適用しています。疫病の初期段階から、ベトナムは中国湖北省武漢市と疫病が流行る韓国の各地方から多くの自国民を帰国させました。

現在、ベトナムは、感染の疑いがある自国民と外国人合わせて数万人を隔離させ、無料で食品と医療サービスを提供しています。現時点まで、16人の感染者が完治・退院したことはベトナム政府の努力と予防対策の効果を示す証と評されています。

国民の信頼向上

新型コロナウイルスによる肺炎の予防対策活動の効果や、政府の姿勢は国民と国際社会の信頼を向上させています。韓国から帰国したダオ・ティ・リェンさんはVOV=ベトナムの声放送局に手

疫病予防対策を強化（写真:Tuoitre）

紙を送り、その中で、「医療スタッフはノイバイ国際空港に私たちを出迎えに来た。隔離病棟で、診断を受け、通常通りの生活を送っている。政府の責任感や、行動、待遇は素晴らしかった。みんなは感激している。感謝する」と述べています。

一方、ハノイに在留中のセルビア人作家マルコ・ニコリッチ氏は、「疫病状況が複雑に推移しているが、ベトナムの関連各機関の効果的な措置や、医療職員の真面目な態度を目にして、安心している」と書いています。また、アメリカ在留ベトナム人のザン・グエン・サンは、「ハノイ市民を含め全国民の安全を確保するための政府の努力と重要な役割は否定できないものである」とし、「多方面で、政府に対する国民の信頼感が高まっていることを実感している。これは讃えるべきことである」と強調しています。

 10日、ハノイで行われた新型コロナウイルス感染症への対応に関する政府会議で、グエン・スアン・フック首相は、「ベトナムは新型コロナウイルス感染症を抑制する決意であり、先進的な科学技術、優れた医療スタッフを擁している」と確認しました。また、「国民の信頼は政府の原動力になる」と強調しました。政府と全国民の努力により、この危険な疫病が早期に沈静化することが期待されています 。