より平和で公平な世界づくりは国連の活動の趣旨となっています。これはベトナムの立場に合致するものです。ベトナムは絶え間なく世界の平和と基本的人権の確保に尽力しています。

積極的なメンバー

ベトナムが国連に加盟してからこの40年間あまりにわたり、ベトナムと国連との関係は絶え間なく拡大されています。国連加盟はベトナムの全方位、国際関係の多様化という外交政策に新たな１ページを切り開きました。ベトナムは戦争後の国の再建に対する国連の資金や技術面での支援を受けたうえで、国際社会における地位向上が図られました。ベトナムのレ・ホアイ・チュン元国連大使は次のように語りました。

（テープ）

「国連はベトナムの国際参入で重要な役割を果たしています。国連は大国やベトナムの重要なパートナーを含む世界最大の政府間組織であり、複数の分野で活動しています。ベトナムは国連への加盟に際し、国際参入を進め、対外政策を堅持することができます。」

ベトナムが安保理非常任理事国に選出された

ベトナムは国連の加盟国としての任務を全うし、様々な適切な構想を提案しました。また、平和、安全保障の維持、軍備拡張競争の防止、軍縮、紛争・衝突の平和的解決、各民族間の友好関係の強化といった国連の目標を支持しています。これまで、ベトナムは国連の複数の条約を締結してきました。さらに、ベトナムは国連の持続可能な開発目標を前倒し達成するとともに、「行動統一」というイニシアチブを試験的に実施する加盟8カ国の一つとなりました。ベトナムは国連の各討論会で経済、社会、文化、人道、人権問題などの協議に積極的に参加し、明確、民主、効果へ向けての国連改革にも貢献してきました。ベトナムの貢献は国連により、高く評価されています。さきごろ、国連で行われたベトナム独立75周年を記念する式典で国連のアントニオ・グテーレス国連総長は次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムは1977年、国連に加盟してから、常に国連の強いパートナーとなっています。ベトナムは国連平和維持活動に参加するとともに、ミレニアム開発目標の実施で先頭に立ちました。これを基礎に、皆さんは持続可能な開発のための2030アジェンダの実施を進めています。新型コロナ収束後、持続可能な開発目標の実施は重要な役割を果たします。また、ベトナムは国連安全保障理事会の非常任理事国として持続可能な平和の確保に重要な貢献をしつつあります。」

ベトナムのイメージ

この43年、ベトナムは国際社会の責任感ある、信頼にたる一員として活躍しています。2019年、ベトナムはこの10年間で2回目として2020年～2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国に高い支持率で選出されました。これはドイモイ＝刷新事業で収めたベトナムの成果を評価するだけでなく、人類の共通問題の解決に対するベトナムの貢献を認めるものでもあります。また、ベトナムは平和維持活動で先頭に立っている国であることからベトナム東部海域問題で国連をはじめ、多くの国の支持を得ています。ベトナムはオープンな外交政策を堅持し、国連との関係を広範に発展させてきました。ベトナムは国連のあらゆる活動に積極的に参加し、明確で公平かつ効果的な多国間協力メカニズムの構築に貢献しつつあります。