(写真:TTXVN)
国連の平和維持活動に参加してから2年経た現在、ベトナムは南スーダンと中央アフリカ共和国に駐在する国連の平和維持部隊に延べ12人の幹部を派遣しました。今後、ベトナムはさらに多くの幹部を派遣します。これはベトナムが具体的な行動で、国際社会へ主体的に参入していることを示すものです。
世界友人におけるベトナムイメージアップ
南スーダンに駐在する国連の平和維持部隊で連絡士官として勤めているマック・ドゥク・チョン ( Mac Duc Trong) さんは国連の平和維持活動に最初に参加したベトナム士官2人の中の一人です。チョンさんは「外国語、工兵、軍医、軍事、平和維持活動などに関する専門的知識を十分に身に付けたベトナムの士官は様々な困難を乗り越え、託された任務を立派に果たした」と明らかにし、次のように語りました。
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「数千人の武装勢力がある地区を制圧して、地元の住民に対して、納税を強制することにより、その武装勢力と地元の住民の間に衝突が発生しました。私たちはこの武装勢力に対し、そのような行動をしないよう求めました。その時、その武装勢力は私がベトナム人民軍の士官であることを知って、私を熱心にもてなしてくれました。彼らの指揮官がベトナムのことやベトナムの歴史について本を読んでいたからです。個人的な理由により、この衝突は解決されました。」
中央アフリカ共和国に駐在する国連の平和維持部隊での任務を立派に果たした士官の一人であるグェン・チュン・タイン( Nguyen Trung Thanh) 中佐は「国連の平和維持活動に参加する士官はいずれも平和維持部隊の規律を守り、ベトナムのイメージを守ることの重要性を十分に意識している」と述べました。特に、これらの士官は世界40ヶ国に対し、ベトナムの文化、国土、人々、および、ベトナム人民軍についてピーアールしています。先頃、中央アフリカでベトナムの独立記念日を祝う式典を行なったことはタイン中佐にとって、忘れがたい思い出となりました。タイン中佐の話です。
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「最も印象的なことはその式典で発表されたバングラデッシュの軍事部隊のある中将の言葉です。その中将は『本日、ベトナムの独立記念日を祝う式典に出席でき 光栄に思う。バングラデッシュを含め、戦争を経てきた世界の多くの国々は国の独立の価値をよく認識している』と言いました。外国人がベトナムのことを知っていることを誇りに思っています」
国際社会におけるベトナム地位の向上
ベトナムの平和維持センターのホアン・キム・フン( Hoang Kim Phung) センター長は「ベトナムの平和維持センターの設立とベトナムの幹部を国連の平和維持部隊に派遣することは政治的意義があり、国際社会におけるベトナムの地位向上に寄与する」と述べ、次のように語りました。
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「ベトナムの幹部を国連の平和維持部隊に派遣することは国連の責任があるメンバーとして、自国の人民軍の士官を国外に派遣し、戦争被害の克服、人道的支援にあてるのは初めてです。これは国連から好評を博しています」
ベトナムを訪問した際、国連のパンギムン事務総長はベトナムが国連の平和維持部隊に参加する活動を高く評価し、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム共産党、政府は国連の平和維持活動に対する自らの公約を効果的に履行しました。国連の平和維持活動に参加したベトナム士官は素晴らしい成果を収めました」
現在、ベトナムは国連の平和維持部隊における自らの任務をより立派に果たすため、訓練と法的基礎や手続きの完備に力を入れています。