国連、ベトナムの多国間外交の土台

(VOVWORLD) - 75年前の1945年10月24日、国連は世界最大の多国間フォーラムとして誕生しました。その主な目的は、戦争・衝突の防止対策や、平和・発展・繁栄の世界づくりです。

1977年に加盟したベトナムは、国連に多大に貢献しながら国連からも多大な利益を受けてきました。国連はベトナムの多国間外交の土台になったといえます。

生前、ホーチミン主席は、「国の独立・自由は世界の平和に結びつく」と確認しました。そして、国連に書簡を送り、ベトナム民主共和国を認めるよう働きかけました。1977年から、ベトナムは国連のフォーラムで、統一・独立国家としての役割を果たし、多国間フォーラムでの地位を確立しました。

国連、ベトナムの多国間外交の土台 - ảnh 1 2019年6月7日、ベトナムは2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国に当選した=TTXVN

『加盟』から『貢献』へ

国連に加盟してから、ベトナムの多国間外交活動は多大な進歩を遂げてきました。アメリカとの関係正常化や、ASEAN=東南アジア諸国連合とAPEC=アジア太平洋経済協力フォーラムへの加盟、EU=欧州連合との経済協力枠組み協定の締結、WTO=世界貿易機関への加盟、2008∼2009年期における国連安全保障理事会非常任理事国入り、ASEAN議長国、国連の平和維持活動への参加、米朝首脳会談の主催国、ASEAN2020の議長国、2020∼2021年期における国連安全保障理事会非常任理事国入りなどはその証です。ベトナムのゴー・クアン・スアン元国連大使は次のように語りました。

(テープ)

「自国の国益と国際社会の利益を結びつけることを原則に、自立・自力の精神で活動してきました。これは、ベトナムが国連の責任ある加盟国であり、潜在力が多い信頼に足るパートナーであることを示しています。現在、ベトナムは自信をもって、国連のあらゆる体制にも参加できるようになっています。国連におけるベトナムの地位が目覚ましく高まっています。」 

国連、ベトナムの多国間外交の土台 - ảnh 2 南スーダンで国連平和維持活動に参加するベトナム軍人=Mỹ Hạnh/nhandan.com.vn

他方、この43年間、国連はベトナムに多大な利益をもたらしてきました。経済社会発展事業や、ドイモイ(刷新)事業だけでなく、国連はベトナムの国際社会への参入事業も積極的に支援しています。先ほどのスアン元大使は、「ベトナムと国連との関係は成功した国際関係の模範となった」との見方を示し、次のように語りました。 

(テープ)

「国連はインフラや、人材などの分野で、ベトナムを多大に支援しています。また、ベトナムが新たな段階に入るために準備をしました。ベトナムの威信はその土台で確立・向上されました。ベトナムとほかの国々との関係は浮き沈みもありましたが、ベトナムと国連との関係はいつも発展傾向にあります。」

国連、ベトナムの多国間外交の土台 - ảnh 3          (写真:TTXVN)

新たなレベル

現在、ベトナムと国連は、開発の質的向上を目指しており、持続可能な開発や、生活必需サービスの質的向上、公的管理の促進を優先課題とみなしています。その方針に従って、双方は協力を強化していきます。国際関係が複雑化し大国と小国との関係のあり方から影響を受けている背景の中で、ベトナムは引き続き、「国際協力・多国間主義」という精神を掲げ、活動していく方針です。

また、「国連憲章の尊重、平等・互恵、他国の内政不干渉、武力の行使と武力による威嚇への反対、発展途上諸国の利益保護」という原則で、国連の発展事業に引き続き貢献していくとしています。

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