国際社会が海上安全保障に関するベトナムの立場を高く評価

(VOVWORLD) -チン首相は、「海と大洋は、人類の大きな資源であり、各国を結ぶ玄関口でもある、また、各国の発展事業にとって重要な意義を持っている」と強調しました。
国際社会が海上安全保障に関するベトナムの立場を高く評価 - ảnh 1ファム・ミン・チン首相
(写真:TTXVN)

先頃、国連安全保障理事会は、「海上安全保障・国際協力分野の一つ」をテーマにしたハイレベルの公開討論会をオンライン方式で開催しました。ファム・ミン・チン首相は、この討論会に出席し、講演を行いました。

講演の中で、チン首相は、「海と大洋は、人類の大きな資源であり、各国を結ぶ玄関口でもある、また、各国の発展事業にとって重要な意義を持っている」と強調すると共に「海と大洋は、セキュリティ上の課題に直面している。海上安全保障の維持と強化は、国際共同体の利益であり、差し迫った任務と責任でもある」と述べました。

また、チン首相は「各国と国際組織は、海の保存と持続可能な利用、平和な環境と海上安全保障の確保に向けて、政治的決意を固め、緊密な連携メカニズムを構築する必要がある。」と明らかにする他、「1982年国連海洋法条約は、グローバルな試練を解決するための基礎であることから、各国はこの条約を遵守すべきだ。」と強調しました。

1982年国連海洋法条約を始め、国際法の尊重

イギリスの戦略地政学評議会の共同設立者兼リサーチ・ディレクターであるジェームズ・ロジャース博士はチン首相が演説で提出された3つの提案は地域内諸国だけでなく、世界での海洋安全保障にとっても重要な意義があるとしました。また、同博士は海の保存と持続可能な利用、平和な環境と海上安全保障の確保に向けて、緊密な連携メカニズムを構築するというチン首相の提案を高く評価しました。

一方、南アフリカのの8月16日付の対外専門新聞「The Diplomatic Society」紙は、海上安全保障に対するベトナムとインドの見解を高く評価しました。その中で、「1982年国連海洋法条約は、海上安全保障の強化に向けた法的基礎となる。近い将来、国際共同体は国連の調整によるグローバルな航行安全協力ロードマップを設立する可能性がある。これは、情報や経験を交換し、世界の共通試練に適宜に対応することが狙いである」と強調しました。

チェコの電子新聞「halonoviny.cz 」は海上安全保障に対するベトナムの役割と1982年国連海洋法条約を始め、国際法を基礎に、平和的措置で、ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海で発生している問題を解決するというベトナムの立場を高く評価しました。

ロシアの電子新聞「Infox.ru」は「海洋に平和をもたらす3つの提案」をタイトルとした「アジア・欧州アイディア」基金の専門家評議会のグリゴリ・トロフィムチュック議長の記事を掲載し、その中で、世界の海洋安全保障に関するベトナムの3つの提案はベトナム東部海域での長期的平和の達成における新たな始まりであると強調しました。

海洋安全保障はグローバルな問題

国連安全保障理事会が「海上安全保障・国際協力分野の一つ」をテーマにしたハイレベルの公開討論会を開催するのは国際社会がベトナム東部海域を始め、海洋安全保障に日増しに関心を寄せていることの表れと言えます。ですから、現在、世界の海洋と大洋での安全保障を脅かす要素が増加している傾向にあるものの効果的な解決が見出されていないのです。

その背景の中で、フアム・ミン・チン首相が提出した3つの提案が注目を集めています。チン首相は海上安全保障に関する試練を解決するため世界各国の連携が必要であることを指摘しました。

海上安全保障に関するベトナムの立場は正しく、世界の多くの国々のものと重なっていると言えます。

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