(VOVWORLD) -ベトナムが主要7カ国G7首脳会議に出席するため招待されたのは今回が2回目です。
7日夜、ベトナムのグェン・スアン・フック首相はカナダで開催される主要7カ国(G7)首脳会議に出席するため、ハノイを発ちました。これと平行して、フック首相はカナダのジャスティン・トルドー首相の招きに応じて、カナダ訪問を行います。この訪問は両国関係が良好に発展している背景の中で行われるとされています。
ベトナムが主要7カ国G7首脳会議に出席するため招待されるのは今回が2回目です。今回のG7首脳会議は沿海共同体の気候変動対応、持続可能な漁業開発補助と海洋環境保護、海洋におけるプラスチックゴミの処理対策の促進という3つの議題を集中的に討議します。
各国と共に、グローバルな試練の解決を望む
ベトナムはG7首脳会議加盟2カ国と戦略的パートナーシップを、他の2カ国と全面的戦略的パートナーシップを設立しました。今回のG7 首脳会議に出席するフック首相は演説を行い、その中で、気候変動対応、環境保護、エネルギーの効果的利用と再生エネルギーの開発、持続可能な漁業開発補助と海洋環境保護に関するベトナムの取り組みと貢献を強調します。
G7首脳会議に出席するのはベトナムが地域と世界の共通の問題解決に対するベトナムの責任感を示すチャンスとなります。海洋環境の汚染問題を抱えているベトナムはG7加盟諸国と緊密に協力して、気候変動、海洋環境の保護、再生エネルギーの開発を目指し、対策を提出します。
G7首脳会議に出席するのは外国投資をベトナムの再生エネルギー開発分野へ誘致するチャンスとなります。実際、G7加盟のいくつかの国はベトナムで再生エネルギー開発分野で投資プロジェクトを行っています。ベトナムはベトナムに進出しているG7加盟諸国の投資家に協力する用意がある他、これらの投資家に有利な条件を作り出します。
カナダとの関係強化
2018年、ベトナムとカナダは外交関係樹立45周年を記念しています。この45年間、両国関係は日増しに拡大されてきました。2017年に行われたカナダのジャスティン・トルドー首相によるベトナム公式訪問にあたり、両国は全面的パートナーシップの設立に関する共同宣言を発表しました。
2015年以降、ベトナムはASEANにおけるカナダの最大の貿易相手国です。2017年、両国間の取引総額は62億ドルに達しました。現在、カナダはベトナムとの貿易関係の拡大に取り組んでいます。特に、CPTPP=包括的および先進的環太平洋連携協定が展開される時、両国の関係がさらに強化されることを望んでいます。
カナダ訪問を前にして、記者団のインタビューに応えた際、フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「両国間の取引総額は年平均20%増となりました。全面的パートナーシップを基礎に、両国関係が経済、文化、社会、国防・安全保障などの分野に全面的に発展することでしょう」
ベトナムは東南アジア地域において、カナダに在学する留学生の数が最も多い国です。2017年、カナダに留学しているベトナム人学生の数は1万4000人にのぼっています。2017年、ベトナムを訪れた時、ホーチミン市にあるトン・ドゥク・タン大学で発表を行ったカナダのジャスティン・トルドー首相は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムとカナダは緊密な関係にあります。その中で、教育は常に優先的な分野とされています。」
今回のカナダ訪問にあたり、フック首相はジャスティン・トルドー首相と会談を行う他、ケベック州の首相と会見します。また、カナダの企業の代表やカナダ在留ベトナム人共同体と会合や対話を行います。
フック首相の今回のG7首脳会議への出席とカナダ訪問はグローバルの
試練解決のため世界各国と協力するベトナムの意向を示すと共に、ベトナムとカナダとの関係を強化するチャンスとなることでしょう。