(VOVWORLD) - ディエンビエンフー作戦勝利は、ベトナムをはじめ、アジアとアフリカでの植民地時代に終止符を打った歴史的なイベントと評されています。しかし、ディエンビエンフー作戦勝利65周年は、互いに敵であったベトナムとフランスのより明るい将来を迎えるチャンスでもあるとされています。戦略的パートナシップに格上げされた両国関係について、在ベトナムフランス大使館のベルトランド・ロルトラリ大使に意見を伺いました。
記者:大使、経済協力は両国の戦略的パートナーシップの重要な基盤となっていますが、その経済協力についてお聞かせ願います。
大使:現在、フランスはインフラ整備や運輸など多くの分野においてベトナムに投資をしています。その中で、航空分野は売り上げが最も大きい分野です。その他、生活用品や、農産物、化粧品を抜きにして語ることはできません。ベトナム人はフランスの商品が好きですが、ベトナムの多くの商品はフランス人に人気があります。その人気は高まっていますが、ベトナム商品が、世界で最大の生鮮食品市場の1つとして知られているパリ郊外のランジス市場で紹介されていることはその証です。
記者:両国の地方間の協力も拡大されています。現在、フランスの20の地方とベトナムの15の地方は互いに協力関係を持っており、両国関係の強化に貢献していますが、地方間の協力はこれからどの方向に進めるでしょうか。
ロルトラリ大使 |
大使:1990年代の初め以来、フランスとベトナムの地方間の協力は重要な役割を果たしています。これまで両国の30の農業協同組合が互いに協力合意書を締結しました。また、2016年9月に、ベトナムのカントー市で、両国の地方間の協力に関する会議が行われましたが、今年の4月にフランスのトゥールーズで、同様の会議も開きました。地方間の協力は経済・社会・教育などの分野において長年ますます発展しています。
記者:両国の経済協力はまだ潜在力が大きいとされていますが、経済協力の展望についてはいかがでしょうか。
大使:フランスとベトナムはとても重要な経済協力案件を展開しています。また、現在、ベトナムに投資を行っているフランス企業の数は約300社ですが、EU欧州連合とベトナムとの自由貿易協定が発効すれば、EUとベトナム、並びに、フランスとベトナムの経済協力はさらに拡大するはずです。
記者:どうもありがとうございました
ディエンビエンフー作戦勝利は、ベトナムの歴史はもちろん、世界の歴史に刻まれました。今年はあれから65周年ですが、これは、民族の輝かしい歴史を思い出すとともに、平和・独立・自由の価値を大切にするチャンスです。