地域と世界の生産拠点の一つとしてのベトナム

(VOVWORLD) -政治的安定、一貫した経済管理政策、有利な投資環境をもつベトナムは外国の多くの投資家を魅了しています。多くの専門家らはベトナムが地域の新たな生産拠点の一つとして浮上しているとしています。

先頃、ホームページ「Vietnam Briefing」は、「最近、アメリカ半導体大手インテルや韓国のサムスンを含む世界の多くの多国籍企業は、ベトナムでの半導体やチップの研究、生産拡大を計画している。これは地域と世界の新たな生産拠点になるというベトナムの潜在力を示している」と伝えました。

これと同時に、多くのグローバルな通信社は、アメリカの電子設計自動化ソリューションの世界最大手シノプシスが、ベトナムでのIC=集積回路の設計人材の育成とICチップ設計センターを設立することを報じました。また、「アメリカと中国を始め、世界の大国間の技術面での競争が激化しており、ハイテク分野の多くの外国企業は投資活動をベトナムにシフトしている」と掲載しました。

コンサルティング会社Dezan Shira & Associatesのベトナム代表は「ベトナムは廉価な人件費のほか、オープンな貿易投資政策が実施されている。そのほか、ベトナムは多くの国と自由貿易協定を締結したことで外国人の投資家に有利な条件を提示している」と述べました。

また、最近、「ザ・タイムズ」はベトナムが世界の新たな生産拠点になっていると伝えています。これによりますと、ベトナムの製造業の急速な成長や、グローバル大手企業の誘致が、経済成長の加速に寄与しているとしています。新型コロナウイルス感染症の流行にも関わらず、2021年のベトナムの輸出総額は3360億ドルに達し、2020年と比べて19%増となりました。その輸出総額のおよそ73%は外資系企業によるものです。アメリカのアップル社のMacbookやiPad、iPhoneの生産・組立を行うフォックスコン・シンガポール社はバクザン省に工場を建設するため、3億米ドルを投資する予定です。

世界経済フォーラムのフィリップ・レスラー の元マネージングディレクターは「ベトナムがテクノロジー分野のグローバル大手企業の投資先の一つとなっているのは素晴らしいものである。これにより、外資系企業の輸出額がさらに増えるだろう」との見方を示しました。

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