(VOVWORLD) - ベトナムは2020年初めに、「結合と主体的適応」をテーマとして、ASEAN2020 議長国の任に就きました。任理事国としての役割を発揮し、ベトナムは地域と世界情勢の複雑な推移にも対応できるASEANの健全化に尽力していきます。
2010年にこのポストを務めた経験を活用し、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常
1967年8月8日、ASEAN設立を宣言する「バンコク宣言」が採択され、ASEANが発足しました 。2015年12月31日には、ASEAN共同体が設立され、政治・経済の連結と社会的責任の共有が訴えられました。
ベトナムは1995年、ASEANに加盟してから、ASEANと力を合わせ、多くの困難や試練を乗り越えました。ASEANの今日の団結、コンセンサス、発展にはベトナムの貢献があるとしています。
ASEAN2020をスタートさせる式典 |
連結が強化されるASEAN
現在、ASEANは域外諸国との対話や協力体制において、中核的な役割を果たしています。ASEAN共同体ビジョン2025の現実化に向けてASEAN共同体は団結を強化し、東南アジアの平和、安全保障、安定、発展の維持や国際問題の解決において中核的な役割を果たし続けています。ベトナムはASEAN加盟25周年にあたり、ASEAN議長国を務めるチャンスに恵まれる一方、多くの試練や困難の直面を余儀なくされます。
ASEANはインド洋と太平洋を結びつける地域における戦略的な位置にあります。6億4200万人あまりの人口を擁するASEANは有望な市場であり、ダイナミックな経済発展を遂げています。ASEAN加盟諸国は人工知能やロボットなど第4次産業革命のメリットを活用しています。ただ、保護主義のエスカレートや大国間の貿易摩擦は世界経済と貿易の発展にマイナス影響を与えています。一方、ASEAN加盟諸国間の発展格差の是正や新たな段階における広範な参入の要求に応え、各国政府は適切な経済政策を講じる必要があるとしています。ASEANはチャンスを最大限に活用し、試練に適宜に対応して、持続可能な発展を遂げるよう、尽力しなければなりません。
ASEANの持続可能な発展に向けて
ベトナムはASEAN2020のテーマを「結合と主体的適応」にして、団結はASEANの存続を左右する要素となることを強調したい意向があります。結束し、発展するASEAN共同体を構築して初めて外部からの影響に対応できるのです。また、主体的適応はASEANの連結と総合的な力の強化に役立つとしています。
実際、地域と世界の複雑な推移に適宜に対応できるため、ASEANが団結、コンセンサスを強化し、経済面での自力をはじめ、創造性、主体性、臨機応変な対応をする能力を高めなければなりません。また、ASEAN内の底力を発揮し、パートナー国の支援を活用し、域外諸国との関係を適切に扱うのは重要な課題となっています。
ASEAN加盟諸国とパートナー国、友好国の支持の傍ら、国内の各省庁、機関、地方、国民の積極的な応援により、ベトナムはASEAN2020の議長国としての任務を全うし、ASEANの結束と主体的適応、ASEAN共同体ビジョン2025の実現に貢献するでしょう。