今年8月8日、ASEAN＝東南アジア諸国連合は創立53周年を記念します。この半世紀、ASEANは安定、繁栄した地域づくりに成功し、地域内の協力に成功した模範となっています。この成果を収めるためにはASEAN加盟諸国の努力は欠かせませんが、ベトナムは重要な役割を担っています。

ASEAN・地域内の協力の成功の模範

この半世紀に、ASEANの協力の成功は多くの分野で示されています。ASEANは東南アジア10か国が加盟する組織で、ASEAN憲章に記載されている基本的原則に則って活動を行っています。

ASEANは多国籍主義、貿易自由化を促進し、アジア太平洋地域の経済、安全保障の構造の基盤となる体制を構築します。これにより、世界の多くの国々と協力しています。

ASEANは次世代技術やスマートシティの開発、人材育成の質的向上に絶え間なく取り組んでいます。特に、2020年に発生している新型コロナウイルス感染症を含め、非伝統的安全保障分野における試練が浮上したことはASEANに前例のない試練をもたらしています。

ASEAN＝東南アジア諸国連合は創立53周年を記念して、7日午前、ハノイで行われたASEAN旗の掲揚式で、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は次のように語りました。

（テープ）

「ASEANはこれらの試練をものともせずに、団結して、試練を主体的に適応し、地域における中心的役割を引き続き担います。ASEANが今年上半期に達成した成果はASEANが困難に立ち向かっている精神の証と言えます。新型コロナウイルス感染症が複雑に推移していますが、ASEANの未来が明るいと確信しています」

ベトナムのしるし

ASEANに正式に加盟した1995年以来、ベトナムはASEANの発展に積極的に貢献してきました。ベトナムは2020年のビジョンとそのビジョンの展開を目指す行動計画の作成、ASEAN憲章、ASEAN連結性を強化することを目的に策定した「ASEAN連結性マスタープラン」などの策定に大きく貢献しています。外務省のファム・クアン・ビン元次官は次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムはASEANの団結強化や国際社会への参入などに積極的に貢献してきました。その他、ベトナムはASEANの拡大にも寄与しています。これはASEANの今後の発展に前提を作り出しています」

ASEAN2020の議長国として、ベトナムはASEAN加盟諸国と協力して、新型コロナウイルス感染症へ対応するため、様々な措置をとってきました。先ほどのファム・ビン・ミン副首相兼外相はさらに次のように語りました。

（テープ）

「今後もASEANが団結すれば、どんな試練をも乗り越えることができるでしょう。8月8日に、ASEAN加盟諸国の外相はASEAN創立53周年記念日にあたり、東南アジア地域の平和、安定の維持の重要性に関する声明を発表します。この声明はASEANの公約、ビジョン、基本的原則を再度確認します」

創立されてからのこの53年のASEANの発展の道のりを見るとASEAN加盟諸国の団結、統一、緊密な連携はASEANの中心的役割の維持に大きく貢献することが分かることでしょう。