安保理非常任理事国への立候補するベトナム:平和な世界のための責任
(VOVWORLD) -今回、選出された場合、ベトナムは世界の平和と安全保障にさらに貢献するチャンスとなるとされています。
7日、国連本部で、国連総会は、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国5カ国を選出するため、投票が行われます。ベトナムはアジア太平洋グループの唯一の候補国です。今回、選出された場合、ベトナムは世界の平和と安全保障にさらに貢献するチャンスとなるとされています。
ベトナムが国連安全保障理事会非常任理事国へ立候補することはベトナムの多様化多角化外交政策を示すと共に、国連を始め、国際の場におけるベトナムの積極的な参加を示すものです。
国際情勢には多くの試練が浮上している
これまで、ベトナムは2008年~2009年期における国連安全保障理事会非常任理事国の他、2008年7月と2009年10月に安保理の議長国を務めました。ベトナムが初めて、安保理非常任理事国としての役割を果たした成果は今後の任務の遂行にいい経験となりました。
しかし、10年前と比べて、現在、国際情勢が多くの複雑な動きが浮上していることから、ベトナムが自分の役割を担うため、周到な準備をしなければなりません。ベトナム外務省のファム・クアン・ビン( Pham Quang Vinh) 元次官は次のように語りました。
(テープ)
「この10年間、世界情勢が大きく変動しています。平和と発展は依然として主要な動きであるものの新たな動きが出てきました。これは世界大国間の激しい競争や各地域間の紛争などです。その他、平和と安全保障に対する各国の見方も前と比べて変わっています。そのため、ベトナムは世界の平和づくりにできる限り貢献するためどうすればいいかを考えなければなりません」
これまで、ベトナムは国連の前向きで、責任感があるメンバーとして評されています。そのため、今回の立候補で、国際社会はベトナムが引き続き、自らの役割を発揮することを期待しています。マレーシア戦略国際問題研究所の分析者シャリマン・ロックマン氏は次のように語りました。
(テープ)
「東南アジア地域は多くの紛争が発生する恐れがあることから、ASEAN=東南アジア諸国の議長国を務めるベトナムは安保理の非常任理事国に選出された場合、重い責任を負担します。しかし、2つの戦争と、ベトナム東部海域(南シナ海)で発生している問題の解決により得られたベトナムは紛争をうまく解決することができると確信しています。」
平和な世界のための責任
世界情勢が複雑に推移している背景の中で、安保理とメンバー国は託された任務を果たすため、全力を尽くさなければなりません。そのため、現在、ベトナムはあらゆる側面で準備を進めています。