ジュネーブで行われている国連人権理事会の第28回会議で、宗教・信仰の自由に関する国連の特別報告者は最近ベトナム訪問に関する報告書を発表しました。この報告書は客観性に欠けた評価があるもののベトナムの宗教・信仰自由の確保に関して、ベトナムが達成した進歩を否定するものではありません。
国連の宗教・信仰自由問題の特別報告者ハイナー・ビーリフェルド氏はその報告書の中で、ベトナムを訪問期間中、ベトナムの関係各機関から寄せられた協力を高く評価した上で、ベトナムの宗教・信仰の自由の実現において達成した成果をたたえます。
ベトナムでの宗教・信仰の自由は明らかな事実である
国連の宗教・信仰自由問題の特別報告者ハイナー・ビーリフェルド氏は報告の中で、「ベトナムでは宗教・信仰自由の権利が履行するため有利な条件が作り出されている。多くの宗教施設が建設、改修され、各宗教の信者も増えている。また、近年、いくつかの宗教の伝統的行事が復活されてきた。特に、2013年憲法第24条はベトナムの宗教・信仰自由について言及しています。また、ベトナムが信仰・宗教法令を採択することは各宗教の法的基礎作りに前進を見せてきた」と明らかにしました。
また、この報告書は「この数十年、各宗教の聖職者の養成施設が増えてきた。また、各宗教は自らの規定により、役職者の就任や称号の取得を行うことができる。その他、ベトナム仏教協会は刑務所内にいても仏事を行うことができるようになった。また、キリスト教の神父は服役している囚人にミサを行うことができる」との事実を確認しました。
ベトナムは宗教・信仰自由のため、国際協力を強化
現在、ベトナムでは仏教、キリスト教、プロテスタントなど国外から伝来した宗教の他、バオダイ教、ホアハオ教など国内で形成されたものもあります。ベトナムでの宗教活動が活発に行われています。毎年、ベトナム全土でおよそ8000もの祭りが行われます。
ベトナム政府は宗教・信仰が人民の正当な需要であるということを認識した上で、すべての国民が宗教・信仰の自由権の履行を尊重し、それに有利な条件を作り出すという終始一貫した立場を主張しています。また、ベトナム政府は各宗教間の団結、平等を重視し、宗教・信仰の理由で差別待遇をしません。ベトナムでは「良心の囚人」という存在はいません。裁判で判決されたすべての人々は宗教上の理由ではなく、法律違反によるもので、すべての場合が法律の規定により実施されています。
ベトナム政府は宗教・信仰の自由を始め、市民の基本的権利を保護、尊重するだけでなく、国連の宗教・信仰自由問題の特別報告者のベトナム訪問をベトナムと国連人権理事会の特別手続きの体制との協力に重要な意義を持つものと見なしています。ベトナム訪問を通じて、国連の特別報告者はベトナム人民の宗教・信仰の自由状況を理解できるようになります。一方、これらを通じて、ベトナムの各部門、機関、政治、社会組織、宗教は宗教・信仰自由に関連する認識、経験、教訓を交換するチャンスとなりました。国連の特別報告者がベトナムを訪問し、ベトナムの宗教・信仰自由を理解するため有利な条件を作り出すことは宗教・信仰自由を始め、人権保護に対するベトナムの善意を示すことでしょう。